出典:ベジルナ
「ジャガイモのゴロゴロ植え」
昔の日本の農家さんは、ジャガイモを浅く植えると収量が増えることを知っていました。
ジャガイモの特性をよく分かっていた先人は、その知恵から、種イモを浅く植える「浅植え」、半分に切って逆さまに植える「逆さ植え」など、特別な方法が生まれました。
4つのメリット —
- 「生育が旺盛になり、収量がアップします」
地温が上がり、ジャガイモの生長が促進されるため、収量増加が期待できます。 - 「病気が格段に少なくなります」
土との接触が少ないため、土を介して広がる病気が減り、ジャガイモの健康が保たれます。 - 「芽かきと土寄せの必要がありません」
ゴロゴロ植えでは、追加の手入れ作業があまりなく、手軽に育てることが出来ます。 - 「簡単に収穫することができます」
ジャガイモは、土の表面や浅い場所にできるので、収穫が簡単です。
- ジャガイモの種イモ
- 黒マルチもしくは、草マルチ
畝をつくる場所は、水はけの良い所を選びます。
畝は、土を盛り上げることなく平らにしたままにします。溝を掘らなくても大丈夫です。
畝に黒マルチを敷く際ですが、前回育てていた野菜の残渣ざんさ(根や茎)があると、マルチが凸凹してしまい、ジャガイモの芽と残渣を区別するのが難しくなりますので、マルチを覆う前に取り除いておくのがおすすめです。
なお、黒マルチを使わず、刈り草などで畝を覆う場合は、残渣もマルチングに使うことができますので、よりお手軽に栽培できるかと思います。
手順1.畝の表面に種ジャガイモを置きます。
黒マルチもしくは、刈り草を覆います。この時、イモの上に土はかけません。
寒さが残る春作の際、わが家は黒マルチで地温を上げています。
手順2.ジャガイモの発芽
ジャガイモの芽が伸びてきますと、黒マルチが持ち上がってきますので、手やハサミなどを使ってマルチに穴を開け、芽を外に出します。この時、穴を大きく空けてしまいますと、イモが緑化しますので、出来るだけ小さく穴を空けます。
数年前、前作の野菜の根を地際で切らずに地表から数センチ出ている状態で黒マルチを覆ったところ、ジャガイモの発芽と根の区別が難しく困りました。
黒マルチをお使いになる場合は、畝の上をきれいに(平らに)しておかれることをおすすめいたします。
手順3.収穫まで放任です
ジャガイモの不耕起栽培ゴロゴロ植えは、芽かき・土寄せの必要がありません。なぜなら、ご覧のように、普通の栽培より強い芽が3~4本伸びるだけだからです。
また、黒マルチの下にイモができますので、緑化の心配もありません。
ジャガイモの不耕起栽培ゴロゴロ植えは、芽かき・土寄せの必要がありません。手順4.ジャガイモの収穫
ジャガイモの収穫は、葉が完全に枯れたら頃がベストです。春に植えたジャガイモは、葉が黄色い段階より、さらに枯れている状態で収穫すると、完熟した美味しいジャガイモになります。
収穫の方法は簡単で、まず畝に敷いていた黒マルチをを取り除きます。
そして、畝の表面に転がっているジャガイモを手で拾い集めるだけです。