リンゴ搾りかすを使ったゼリー商品化

出典:Web東奥

 
 

捨てるだけだった厄介物を有効活用できる

 農水産物輸出入・卸業の「オーシャン・フォレスト」=東京都中央区、小林浩一社長(青森市出身)=がリンゴジュースの搾りかすを使ったゼリーを、取引先である「五代農産加工」(弘前市)の協力を得て商品化、5月末から発売している。青森県外での加工のため、原料配送の運賃コストはかかるが、捨てるだけだった厄介物を有効活用できるため、SDGs(持続可能な開発目標)につながる-として販路拡大を模索している。

 小林社長によると、リンゴから果汁を搾り取った後のかすは、家畜飼料やお茶、化粧品などに一部活用される程度で大半は廃棄される。五代農産加工の笹宗祐社長(39)は「搾りかすは多い時で1日1トンにもなり、処理費用やその人件費は大きかった」と言う。

 従来、金をかけて捨てていたものが有価物となることで、リンゴジュースの生産コストは低減され価格競争力の強化につながる。両社はSDGsに貢献できる取り組みだとして商品化を進めた。昨年秋からゼリー生産で実績のある山梨県の会社と試作を繰り返した末、甘みを抑え、爽やかで自然な味わいの商品が完成。リンゴの風味、味を残すため添加物は必要最低限にとどめた。

 小林社長は「廃棄に使う費用を減らせればジュースメーカーの利益になる。山梨までの運賃コストは課題だが、青森の名産の一つとして伸びていけば」、笹社長は「これを機に搾りかすを使った商品化が進んでほしい」と期待する。

 海外のフルーツゼリーの市場規模は拡大しているといわれており、小林社長は国内だけでなく台湾などでの販売も検討している。

 希望小売価格は75グラム6個入りで1620円(税込み)。