出典:天然生活
ベトナムの薬草料理は基本的に甘味、酸味をいかした日本人好みの味つけが多いようですが、なかには、香草たっぷりのブンリュウ(トマトスープの麺料理)やチャーカー(白身魚の揚げ焼き)など、個性的なものもあり、どれもとてもおいしいかったのだそう。
日本から中国、ヒマラヤ、東南アジアにかけての広い地域に分布する多年草。
草丈は20~60cmになり、黄緑色から紫色の地下茎が伸びる。ハート型で暗緑色の葉には腺点があり、裏面はしばしば紫がかった色になる。
日本ではセンブリ、ゲンノショウコと並ぶ三大民間薬の一つ。
全草にデカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒドを含み、特有の臭気があるため、日本では乾燥させてお茶などにはしても、ドクダミを生で食べるなんてまず誰も思いつかないだろう。しかし、ベトナムではがっつり生でドクダミを食べまくる。
現地で実際に食べてみると、とにかく葉が薄く、特有の香りはどこかさわやかに感じた。
形態的にはほぼ同じでも、産地によって芳香成分のバランスが異なることは植物ではよくあることだ。