出典:読売オンライン
ふるさと納税最多74億円
2023年度に県と県内市町村へ寄せられたふるさと納税の寄付額は、前年度比16・9%増の74億1900万円と過去最多になったことが、総務省のまとめでわかった。都道府県別の寄付額では40位だった。
■トップ3津軽3市
県内の寄付額トップ3は、津軽地方の3市が独占した。
1位は弘前市で13億3703万円。4年連続で首位を堅持した。同市は返礼品の多くがリンゴで、傷や日焼けで流通しにくい品を「訳あり品」として割安で提供している。
2位は青森市で、前年度から4億2384万円増えて10億7178万円。返礼品は生食用のリンゴやリンゴジュース、県産米の食べ比べセットなどが並ぶ。市の市民協働推進課によると、リンゴの最低寄付額をこれまでの1万円から8000円に引き下げ、納税しやすくしたことが増額の要因だという。
3位は五所川原市で、10億1017万円。返礼品は、特産品のメロンを中心に、県産ブランド米「青天の 霹靂 へきれき 」が1か月に5キロずつ届く定期便などの取り組みが人気を呼んだ。
■22市町村前年度比増
前年度に比べて寄付額が増えたのは全40市町村中、22市町村だった。
田舎舘村では、寄付額が2039万円で、県内最大となる前年度比4・4倍の伸びを見せた。
返礼品の大半は家庭消費向けのリンゴで、村企画観光課は「昨年は夏の高温でリンゴが不作となり、返礼品を発送できなくなった地域もあり、そちらの需要が回って来た可能性がある」と分析する。
一方、大間町は前年度比84・5%減の536万円に落ち込んだ。
町では、返礼品の大半を「大間まぐろ」が占めていたが、昨年2月の大間産クロマグロの漁獲量未報告事件以降、返礼品の発送を停止していることが要因だ。町によると、発送再開の時期は現時点で未定という。
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