カカオは、中南米、南アフリカ、東南アジアなどを原産地とする植物で、その種子は、チョコレートやココアの原料として利用されています。学名は「テオブロマ カカオ」であり、「テオブロマ」の「テオ」は、神を指し、「ブロマ」は食べ物を意味する語で、テオブロマは、ギリシャ語で「神様の食べ物」という意味です。
カカオには、「カカオポリフェノール」という健康に良い成分が含まれていることが知られています。この成分には、高血圧を低下させ、動脈硬化を予防し、老化を防止するなどの作用があります。
このような効果があることに注目して、カカオが寿命の延長に及ぼす効果とその成分を明らかにする研究が、ショウジョウバエを用いて行われました。その結果、2022年8月、東京工科大学、山梨学院短期大学、株式会社明治らの研究グループにより、カカオの種子に含まれる「トリプタミド」という成分がショウジョウバエの寿命を延長するという効果が発表されました。
この成分が含まれたエサを食べたショウジョウバエは、通常のエサを食べたハエよりも平均寿命が、4日間(14パーセント)延びたのです。小さな数字の印象かもしれませんが、2022年8月に厚生労働省が発表した日本人女性の平均寿命87.57歳に当てはめると、99.82歳にまで延びるということです。
さらに、この成分は、加齢に伴って進行する、ショウジョウバエの運動能力の低下を防ぐことも発表されました。これらの効果は、この成分が、老化や肥満防止にはたらく「長寿遺伝子」とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」を活性化させる結果と考えられています。
またスペルミジンは、動脈硬化や認知症を予防する効果があることが見出されている物質です。食品から摂ることができるもので、多く含まれているのは納豆で、チーズやヨーグルトなどは、体内のスペルミジンを増やすことが知られています。
出典:日本メディカルハープ

