出典:Blantia
ハナモモはバラ科の花木です。開花時期は3月~4月で、サクラの開花時期に前後して花を咲かせます。桃色や白色、赤色などの花が咲く姿はとても華やかで、春を感じさせてくれます。
ハナモモは日本でも古くから親しまれてきた歴史があります。毎年、3月3日の桃の節句をお祝いしているご家庭も多いのではないでしょうか。雛飾りと一緒にハナモモの枝を飾ることも多く、季節の風物詩として人気の存在です。
ハナモモの木は、花の観賞を目的として育てられます。フルーツとして食べられる桃は、実桃の木から採れるのが基本です。
ハナモモにも実ができることはありますが、苦みや酸味が強かったり、あまり大きくならなかったりと、一般的に食用には向いていません。
実桃は果実の収穫を目的として育てられる木であり、大ぶりで甘みの強い実がなります。受粉樹が不要な品種もあるので、気になる方は栽培にチャレンジしてみましょう。
流通しているハナモモは接ぎ木で増やしているものが多く見られますが、一般的なご家庭では難しい方法となります。
ハナモモを増やしたいときは、より手間のかかりにくい挿し木に挑戦してみることがおすすめです。
ハナモモの挿し木適期は5月~6月にかけてです。枝をカットするためのハサミや挿し木用土、鉢などを用意しておきましょう。
挿し木用の土は清潔で肥料が含まれていないものを使います。鹿沼土の単用土や、市販されている挿し木用土を利用すると良いでしょう。
枝の先端から10cm程度を切り取り、挿し穂をつくります。挿し穂の上部に2枚~3枚の葉を残し、後は取り除いておきましょう。水を吸い上げやすいように切り口は斜めにします。1時間ほど吸水させた後、挿し木用土に挿しましょう。
挿し木用土は乾燥させないように管理します。直射日光や強風の当たらない場所に置き、発根を待ちましょう。ある程度生長したら植えかえて、親株と同じように育てていきます。