出典:採集生活
憧れの北東北に住むお友達から、珍しい山菜を頂きました(初ものって寿命が伸びるんでしたっけ☆ とすると、何としても記憶力減退に歯止めをかけなくては)。
アイコというものです。
正式名称は、ミヤマイラクサ(イラクサ科)。
アエコ、イラナ、アエダケ、愛子、イラともいい、 沢沿いの斜面、林床に群生する多年草。
なんと山菜の女王とも呼ばれるそうです。
「シドケとアイコがあれば他の山菜には食指が伸びない程美味」とあるホームページにありました。
んまあ!そんなに美味しいだなんて。
でも注意点がひとつ。
イラクサ科というだけあって、表面に細かい刺毛が沢山あり、先端に蟻酸が含まれています。うっかり素手で触れるとしばらくのあいだ痛みが続くので、採集の再は軍手や革手袋が必要なのだそうです。
この刺毛はお湯に通すとなくなるので、生のうちだけ気を付けて扱えばいいようです。
こんな危険な山菜は初めてかも。
そういえば、ギリシャのsalahiさんだったかのブログで、イラクサをゴム手袋をして扱っている写真がありました。
■山菜「アイコ」の下ごしらえポイント
- 生の時は素手で触らない。
- 熱湯でさっと茹で、冷水にとる。
- 太い茎、もしくは固そうなところは皮を剥く。とても若いものは剥かなくてもOK。
- 葉っぱは食べないという説と食べるという説あり。
ギリシャでは主に葉っぱを食べるそうなので、食べてみよう!
さてさて、こちらがアイコ。茎が太くてとても立派なアイコです。
とても綺麗な状態だったので洗うのは省略し、まずは丸ごとさっと熱湯に通します。
加熱してしまえば刺は安全なので、冷水にとりつつ綺麗に洗います(でもどこも汚れてなかったけど)。
こちらが茎。茹でると赤みが消えて鮮やかなグリーンに。ミズ(ウワバミソウ)もそうですよね。
この後、茎をぽきぽき折りながら皮を剥きました。まずはそのまま試食。シドケはかなり個性的な、薬っぽいような香りがすると思います。でもアイコはとてもさっぱりして癖がないです。
皮を剥いた茎。シャキシャキとみずみずしいです。やっぱりミズに似てる気がします。ほのかに山菜っぽい香りもします。
醤油、味噌マヨネーズなど何でも合いますが、今回ニンニクにら醤油(我が家でよく作る韓国風ダレ)がよく合うなーと思いました。確か韓国って山菜をよく食べるのでは?なるほどー、と勝手に納得してしまいました。
皮つきの方がアイコ独特の風味が濃い気がして、キンピラ風炒めものにしてみました。こちらも美味しいです。
葉っぱは、洋風をイメージしてニンニク炒めにしてみました。長めに加熱しても全然煮くずれず、しっかり形が残る葉っぱです。表面がざらっとしたところが、ツルナという野菜に質感が似ている気がします。葉っぱは食べない人もいるらしいけれど、とても美味しいです。
この他、茹でた茎の味噌漬け、醤油漬けも美味しいそうです。