出典:Ffarm-navi
「庭に栗の木があるけど、何も手入れしてない…」
「植えたはいいけど、放置してても実ってくれるのかな?」
そんな悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか。
栗の木は比較的丈夫で、ある程度の環境さえあれば自然に育つ植物です。
ですが、“木が育つ”のと“実がなる”のは別の話。
放っておくだけでは、葉は茂っても実がならなかったり、実がなっても虫に食われてしまったりすることも少なくありません。
とはいえ、「毎年しっかり剪定して、受粉させて、肥料も虫対策もして…」というのはちょっと面倒、というのが本音ですよね。
栗の木は比較的丈夫な果樹で、日当たりの良い場所に植えてあれば、特に手を加えなくても自然に枝を伸ばし、葉を茂らせていきます。
庭や山に自然と生えている栗の木を見ても、何十年と生き続けていることが多いように、放任でも“木”としてはしっかり育ってくれる植物です。
しかし、問題は“実がなるかどうか”。
栗の実を楽しみたい場合、次のような条件がそろっていないと、花は咲いても実がつかない、もしくは育たないことが多いのです。
- 受粉できる相手の木が近くにない(栗は1本では実がなりにくい)
- 枝葉が茂りすぎて日光や風通しが悪い
- 害虫(特にクリシギゾウムシ)による被害がある
- 剪定・肥料不足によって花芽が育たない
つまり、「植えっぱなしでも木は元気に育つけど、実を収穫したいなら、ある程度の手入れや工夫が必要になる」ということです。
- 剪定:風通しと日当たりを確保するために
- 受粉:栗の木は“1本じゃ実がならない”ことがある
- 害虫対策:クリシギゾウムシに注意
- 追肥:毎年じゃなくても、様子を見て
- 落ち葉や実の処理:病害予防にひと役
剪定をしないまま数年が経つと、栗の木は思った以上に高く育ち、10mを超えることもあります。
そうなると、実がついても収穫ができない・木の管理が難しくなるなどの問題が出てきます。
栗の木には「隔年結果(かくねんけっか)」という性質があり、豊作の翌年は実がなりにくくなることがあります。
これは果樹によくある自然なサイクルで、木が実をつけすぎた翌年はエネルギーを温存するために、あえて花芽を減らすように働くのです。
栗の木は、放任でも元気に育つ丈夫な果樹です。
庭や畑に1本あるだけで、四季の変化を感じさせてくれる存在としても魅力的。