生姜 植えっぱなし

出典:スイーツモール


 生姜はショウガ科ショウガ属の多年草で、薬味や香辛料として幅広く利用されています。原産地はマレーシアやインドなどの熱帯アジアで、高温多湿な環境を好みますが、寒さには弱い性質があります。一般的に食用とするのは根茎で、その他に茎を食用とする葉生姜、葉生姜より早く収穫する筆生姜があります。収穫時期によって異なる風味を楽しめるのも魅力です。

— 生姜栽培は簡単?難易度と注意点 —

 生姜の栽培は、病害虫の被害が比較的少なく、手入れの手間も少ないため、家庭菜園初心者にもおすすめです。ただし、栽培期間が長く、連作障害を起こしやすい点に注意が必要です。同じ場所での栽培は避け、4〜5年ほど間隔を空けるようにしましょう。

・日当たりと温度

 生姜は直射日光を嫌うため、半日陰の場所で育てます。生育適温は25〜30℃と高温を好み、10℃以下になると根茎が腐る可能性があります。乾燥にも弱いため、適切な対策が必要です。

・最適な土壌

 生姜は保水性と排水性のバランスがとれた肥沃な土壌を好みます。プランター栽培の場合は、市販の野菜専用培養土が適しています。地植えの場合は、植え付けの2週間前に苦土石灰をまいて耕し、1週間前に堆肥と元肥を混ぜて再度耕し、土壌を準備しましょう。乾燥を防ぐために、敷き藁も有効です。

・植え付け時期

 生姜の植え付け適期は4〜5月頃です。遅霜の心配がなくなり、地温が十分に上がって暖かくなった時期に植え付けましょう。生育温度は25度〜と高めなので、時期を守ることが大切です。

・植え方

 畝の真ん中に幅20cm、深さ10cmほどの溝を掘り、株間を20〜30cm空けて種生姜を並べます。このとき、芽を上に向けて置きます。掘り起こした土を被せて畝を平らにならし、乾燥していればたっぷりと水をやりましょう。

・芽出しの効果と方法

 種生姜を植え付ける前に芽出しをすると、発芽が早まり栽培しやすくなります。芽出しをしなくても栽培は可能ですが、発芽までに1ヶ月ほどかかるため、早く大きく育てたい場合は芽出しを行うのがおすすめです。

・水やり

 生姜は乾燥に弱いため、水切れに注意が必要です。プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合は、1週間ほど雨が降らない日が続いたら水やりをしましょう。特に夏場は乾燥しやすいので、こまめに状態を確認し、必要に応じて水やりを行います。

・肥料

 元肥として有機肥料を控えめに与えます。追肥は、6月上旬〜下旬と8月上旬〜中旬の2回、化成肥料を1㎡あたり20〜30gほど与えます。1回目の追肥は草丈が15cmほどに伸びた頃、2回目は草丈が30cmほどになった頃を目安にすると良いでしょう。

・剪定

 生姜の栽培において、剪定は特に必要ありません。生育に必要な養分を無駄なく根茎に集中させることが重要です。

 生姜は寒さに弱いため、植えっぱなしでは育ちません。霜が降りる前に収穫を終え、根茎を適切に保存する必要があります。冬場は畑に植えっぱなしにしていると腐ってしまうため、注意が必要です。