常識外れな「塩トマト」

　トマトには、塩トマトやメロンに匹敵する甘さのトマトなど、常識外れな特徴のものがあります。
【塩トマト】
　塩分濃度の高い土壌で栽培されるトマトで、塩気を含んでいることで甘みが感じられる。
水分を多く含まず、小ぶりで味が濃縮されている。

　天然の塩気がきいているので、何もつけずにそのまま丸かじりでおいしい。
　冬から春までしか食べられない季節限定の食材。
　高級フレンチレストランなどでサーブされることもあり、高級贈答品としても重宝されている。
　塩トマトは、苗に塩分を与えて育てることで、通常のトマトよりも糖度が高く、果物のような甘さが特徴です。塩分によって水の浸透性が阻害され、果肉の密度が高くなるためです。

• 塩分濃度
  海水と同じ濃度から海水の 1/20 程度、土壌の塩分濃度 0.3％程度まで
• 水やり
  塩分によってうまく吸水できず、実は小ぶりになるので、水やりを減らす
• 農法
  畝の高さを高めにするなど、塩トマトならではの農法で工夫する

　塩トマトの栽培にあたっては、次のような点にも注意しましょう。
　塩と水のバランスをとるのは非常に難しく、トマトにストレスを与えると、根が地下まで成長してしまい、余計な塩分を吸収してしまいます。
　塩分によってうまく吸水できず、実は小ぶりになります。
　塩分を与えすぎると、枯れてしまう恐れがあります。

【メロンに匹敵する甘さのトマト】
　岩手県・陸前高田市で生産されている「めんこいトマト」が、メロンにも匹敵する甘さという常識外れなトマトとして知られている。

【高糖度トマト】
　通常フルーツトマトは糖度8度以上を指しますが、高糖度トマトは常識外れの甘みと濃厚な旨みを持つトマト。