夏の花壇に欠かせない春植え球根の代表といえば、やはりグラジオラスです。グラジオラスは花色が豊富で、あらゆる花色が楽しめ、花弁もフリンジ咲き、平弁咲き、反転弁咲き、受け咲きなどがあります。さらに花の大きさも、巨大輪から極小輪咲きまでと変化に富んでいます。
グラジオラスの原産地は小アジアから地中海沿岸にかけてと、熱帯アフリカから南アフリカにかけての2つの地域があります。その地域に約150種類の原種があります。
ヨーロッパの人々は古くから野生のグラジオラスを観賞し、約200年前からは交配も始めています。現在の改良の進んだすばらしいグラジオラスは、欧米人の熱心な品種改良により作られたものが多いです。
グラジオラスの名の由来はラテン語の「剣」という意味のグラディウスで、葉の形からきています。日本へは江戸時代の末期に一度渡来しましたが、栽培がうまくいかずに明治になって再渡来し、その後に栽培が普及し、現在では切り花として年間を通じて作られています。
グラジオラスの球根の定植適期は3月中旬頃からとなります。日当たり不良地では花が咲かないので、日当たりと水はけのよい場所へ植えます。植える深さは球根の3倍の深さに、球根の直径の3~4倍の間隔で植えます。深く植える理由は、新芽の基部から出る牽引根の働きをよくするためです。牽引根の働きとしては、吸水、吸肥、地上部の安定、新球の引き下げなどの大切な役目をもち、この根を十分に働かせるために深植えをします。
4月中旬頃になると発芽を始めます。芽が2~3本立ちますが、大輪種はそのままにしておくと養分が分散して貧弱な株になるので、早めに太くて元気のよい株を残して、他はかき取ります。葉が5~6枚出たら支柱を立てて誘引します。
花が終わったら、種がつかないように花穂の一番下で切り取ります。秋に葉が黄ばみ始めたら、少し緑色が残るときに掘り上げると木子を落とさずに掘り上げることができます。掘り上げ後約1カ月陰干しして木子や新球、古球などを調整仕分けをして、腐敗のないよい球根を選んで紙袋などに入れて室内で保存しておきます。
出典:サカタのタネ


