昔は、当たり前のように木桶で造られていた醗酵食品。
その最大の魅力は、容器である木が呼吸をしているというところです。
木は多孔質といわれ、その表面には肉眼では見えない小さい穴が無数に開いています。
その穴は菌が棲むにはちょうど良く、乳酸菌や酵母などがビッシリ詰まっているといわれています。
木は断熱性があるため、外温に左右されない性質があります。
そうすることで、菌が安定して働けるのです。
しかし戦後になると、ホーロータンクやステンレスタンクなどで仕込まれるようになりました。
仕込みの温度や雑菌などが管理しやすく、大量生産に向いたタンク。
高度成長期には重宝されましたが、ステンレスやホーローなどの容器は1回使うごとに洗浄され、菌は洗い流されてしまいます。
しかし、木桶は洗浄されても木に菌が棲み続け、味噌や醤油を醸し続けるのです。
このようにして使い続けられる桶は、酒蔵で20年~30年、味噌蔵や醤油蔵では100年以上。
長い歳月をかけて、それぞれの蔵独特の味わいを造り出す重要な役割をしています。
せっかく仕込む手づくり味噌。
菌が喜ぶ木桶でよりおいしくなること間違いなしです。
使い続けて、家庭の味を育ててください。
制作は、秋田県大館市の沓澤製材所さん。
沓澤製材所は1927年創業の歴史を誇る企業です。
米代川沿いで秋田スギの山林経営をするところから始まり、製材事業、桶・樽の生産など、秋田スギと天然秋田杉を使ったトータルなものづくりに取り組んでいらっしゃいます。
沓澤製材所の特徴は、材料の供給から自社で行なうこと。
自ら杉林を所有し、育成管理しています。
管理した杉は伐採され、製材された後に製品につかわれます。
責任あるものづくりへの姿勢が感じられる会社です。
そんな自社林の杉を使い、職人さんが伝統技法を用いて一つひとつ製作しました。
味噌づくりに適したサイズで、底面にはナチュラル・ハーモニーの刻印が入っています。
※接着について、以前は米糊を使用していましたが、現在は膠(にかわ)を使用しています。
味噌づくりのほかに、「ぬか漬け」や「たくあん漬け」などにもご利用いただけます。
かめつぼは、木桶ほどではないものの温度や湿度の変化に対応しやすく、経年劣化に強いのが特徴です。
価格も木桶に比べるとお求めやすいです。
ただし、重量感があり、落としたりすると破損してしまうので、お取り扱いには十分ご注意ください。

