全国に類なし 「天敵」テントウムシをあえて集めて害虫駆除、農薬費5割減 指宿のオクラ栽培法を表彰
2022年度「九州地域未来につながる持続可能な農業推進コンクール」の有機農業・環境保全型農業部門で、JAいぶすき指宿オクラ部会エコファーマーグループ(鹿児島県指宿市)が九州農政局長賞を受賞した。同農政局が10日、発表した。
エコファーマーグループは18人が所属し、4.2ヘクタールでオクラを栽培している。天敵の活用により害虫を駆除する総合的病害虫・雑草管理(IPM)技術を導入した防除法の確立と普及に取り組む。露地栽培でのIPM導入は全国でも類を見ないという。
同グループではオクラに発生するアブラムシを駆除するため、天敵のテントウムシを集める植物のソルゴーを畑の周りに植えている。防除回数を減らしても収量は変わらず、農薬費は5割程度削減される。農薬散布作業の省力化にもつながっている。
代表の澤山岩重さん(76)は「20年以上取り組んできたことが認められてうれしい。これからも安心安全のオクラを消費者に届けたい」と話した。
コンクールは持続可能な農業の確立を目指し、経営や技術の改善に取り組む農業者を表彰している。
てんとう虫がオクラの害虫をやっつける!
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てんとう虫がソルゴーに集まります。
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ソルゴーに集まったてんとう虫たちがオクラにつく害虫(アブラムシなど)を食べます。
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てんとう虫のおかげで殺虫剤などの農薬を減らすことができます。
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だから!指宿のオクラは人と自然にやさしい!
オクラ
原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)。原産地や熱帯では多年草で、何年も繰り返し果実をつけるが、日本では越冬できないため一年草である。
原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)。原産地や熱帯では多年草で、何年も繰り返し果実をつけるが、日本では越冬できないため一年草である。
角オクラは10センチメートル、丸オクラは15 – 20センチメートルくらいに成長した段階の若い果実を食用とし、日本でも広く普及している。大きくなりすぎると繊維が発達して食感が悪くなり、食品価値を失う。
ソルゴー
モロコシ(蜀黍)は、イネ科の一年草の植物・穀物。タカキビ(高黍)とも呼ぶ。外来語呼称にはコーリャン(中国語: 高粱, から)、ソルガム、ソルゴーがある。沖縄ではトーナチンと呼ばれる。
作物の圃場の周りにソルゴーを植えて囲むことにより、天敵を保持するバンカーとしての効果で、害虫(主にアブラムシやアザミウマ)の発生を抑える技術。生産現場では「ソルゴ巻」ともよばれる。
防風のほか農薬飛散(ドリフト)防止効果も期待できる。

