注目品種「ひだまりの詩」と「白麗」

高品質な桃づくりを目指す

 今が旬な桃の生産地としても名高い果物王国・岡山県。
今回は、中でも注目されている「ひだまりの詩」と「白麗」という2品種にフォーカス。

大玉で、高い糖度を持つ2つの品種は、いずれも店頭販売期間が1~3週間程度と短く希少な存在です。桃ラバーなら絶対に見逃せません! 

2つの桃を栽培するのは、果樹栽培のさかんな岡山県中南部吉備路の<総社もも生産組合>。約50年前の昭和43年に日本一の桃づくりを目的として結成されました。

1玉400グラムのビッグサイズ
「ひだまりの詩」

<総社もも生産組合>ひだまりの詩 1玉 864円(税込)

今回紹介する2種の桃はどちらも大玉のサイズが特徴ですが、特に「ひだまりの詩」は、重さ約400gととにかく大玉! ずっしり大きな実は、その香りも強烈です。

そのまま置いた状態でも強く香る桃の芳香は、切って口に運んだ瞬間、鼻を突き抜けるような衝撃を感じるほど。黒砂糖や黒蜜を思わせる、コクのある濃厚で複雑な甘みは、この品種でしか味わえないおいしさです。

山梨で生産を断念された桃が
岡山で復活!

実は「ひだまりの詩」は、山梨県で生まれた品種。しかし、現在山梨県では同種の生産者はひとりもいないといいます。その理由は、生産の難しさにありました。

「ひだまりの詩」は果実が非常にひび割れやすく、当初、商品として流通できるレベルの桃がほとんど収穫できなかったとか。加えて、樹上で完熟させないと本来の高い糖度まで上がらない、という問題もありました。しかし、そのおいしさは無二のもの。

真っ白な美しさと15度の高糖度を誇る「白麗」

<総社もも生産組合>白麗 1玉 648円(税込)

まぶしいほどの白さが魅惑的な「白麗」。果実は約300グラムと大玉で、糖度は約15度と、高級品種の代名詞「清水白桃」よりも高い糖度を誇ります。なめらかな舌触りと緻密でやわらかい肉質を持ち、ややかための頃合いに食べても青臭さや渋みが少なく、熟せばとろりととろけるような果肉に変身。

歯ごたえのある桃が好きな人、やわらかい桃が好きな人の両方に好まれる珍しい品種です。生産者が「日本で一番おいしい品種かも」と胸を張る味わいは、一度は試す価値あり!

熟練桃農家の経験値で奇跡の商品化

「白麗」は、結実しても熟成までに樹から果実が落ちやすいことが生産の弱点でした。「白麗」も「ひだまりの詩」同様、糖度を極限まで上げるためには、樹の上で完熟させる必要がある品種。花が咲いてから落果の起きやすい時期を分析し、徹底的に着果管理を行うことで今の流通に結びついています。

栽培の難しい「白麗」が安定生産にこぎつけたのは、岡山県の代表品種「清水白桃」の存在が大きかったとか。「清水白桃」も栽培の難しさで有名な品種。それを作りこなせる熟練の桃栽培技術があったからこそ、「白麗」の栽培成功に結び付いたといいます。

注目品種「ひだまりの詩」と「白麗」

特に<総社もも生産組合>がこだわっているのは、樹の力を活かした桃栽培。桃の樹に十分に太陽の光が当たるよう、1本1本ゆったりとした間隔を持って栽培。肥料や除草剤の使用も極力行わないといいます。

さらに収穫直後から箱詰めまでを選果場が一貫して行う「完全共選」の出荷や、研究会の開催・参加、先進地視察など、技術の向上と安定的な生産に積極的に取り組んでいるそうです。

 
出典:Foodie