虫が嫌がるハーブ9つ

自然由来の天然成分で気軽に防虫

 家の中に入り込んで、さまざまな悪さをする虫。衣類につく虫、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の原因になるダニ、肌のかゆみや腫れをもたらす蚊。ゴキブリやコバエなどは、衛生面はもちろんのこと、気持ち的にも絶対に避けたい存在です。とはいえ、市販の防虫剤は、その成分の強さが気になるところでもあります。

「ハーブや精油なら、自然由来の天然成分なので日常的に気軽に使えます。ハーブや精油には下記で紹介しているような虫が嫌うとされる香り成分が含まれています。虫によって嫌いな香りが異なるので、目的に合わせて使い分けるようにしましょう」

ゼラニウム

 フウロソウ科で種類が多く、丈夫で育てやすい。なかでも、葉そのものに香りがある「センテットゼラニウム」は防虫効果が高いとされる。ほかにローズ系の「ローズゼラニウム」、フルーツ系の「アップルゼラニウム」、ミント・スパイス系の「ペパーミントゼラニウム」などがある。

ヒノキ

 ヒノキ科。シロアリやダニを防ぐとされる成分を含む。防ダニシートや防ダニスプレーには、ヒノキ精油を使っているものが多い。ほかにコバエよけの効果も期待される。虫よけのほか、消臭や抗菌目的としてもよく使われている。

レモングラス

 イネ科。フレッシュで甘く、レモンのような香りが特徴で、タイ料理によく使うハーブ。防虫効果で知られる成分「シトラール」を多く含み、市販の虫よけスプレーにもレモングラスがよく使われる。ゴキブリよけの効果も高いとされる。

ユーカリレモン

 フトモモ科。甘くフレッシュなレモンのような香りが特徴。防虫効果が高いとされる成分「シトロネラール」を多く含む。レモンユーカリ、ユーカリプタスレモンなどの呼び方もある。

スパイクラベンダー

 シソ科。ラベンダーの一種でスペイン、イタリア、フランスが主な産地。真正ラベンダーよりもすっきりとシャープな香りが特徴。防虫効果の高いとされるカンファーを多く含む。

ペパーミント

 シソ科。l-メントールを豊富に含み、すっきりとした香りが特徴。別名「セイヨウハッカ」とも呼ばれ、ミントティーや料理などにも使われる。ダニよけにも効果があるとされる。

クローブ

 フトモモ科。甘さのあるスパイシーな香りが特徴で、カレーなどに使われる。強い殺菌・消臭効果で知られる成分「オイゲノール」を多く含み、その成分や香りがゴキブリよけに使われる。

クスノキ

 クスノキ科。クスノキの木片を水蒸気蒸留で抽出して結晶化させたカンファーは、日本では「樟脳(しょうのう)」と呼ばれる。さわやかな香りで、蚊を含む防虫全般に効果が期待できる。

除虫菊

 キク科。花の雌しべに殺虫成分「ピレトリン」が多く含まれ、古くから殺虫効果があることで知られる。殺虫剤の原料として、ケニアをはじめ世界各国で栽培され、日本では蚊取り線香の主原料として加工して使われている。

柑橘系や樹木系の成分は虫をよせつけない傾向が

 虫は、基本的に刺激のある香りを嫌うとされます。

 防虫全般には柑橘系のシトラールや、シトロネラ、ユーカリレモンなどに含まれるシトロネラールなど。クスノキなどの樹木系の香りがするカンファーは衣類の防虫に使われることが多く、ゴキブリはメントールやクローブの香りを嫌います。ハーブや精油はこのような成分を複合的に含むことで、虫をよせつけないとされています。

「ラベンダーは種類がたくさんありますが、防虫に使うならスパイクラベンダーを。精油とハーブでは、成分を濃縮した精油のほうがハーブより香りが強め。自分好みの香りの種類や強さ、使う目的などで使い分けてください」

 ハーブ(フレッシュ・ドライ)は効果がゆるやかなため、子どもやペットがいても安心です。使用量にも制約はありません。ただし、フレッシュハーブをクローゼットや押し入れなどで使う場合はしっかり乾燥させないとカビることがあるので、注意して。

 精油は一度ふたを開けると劣化していきます。使用期限前でもベタついたり、買ったときと違う香りがしたりするようなら、肌に塗る利用法はやめましょう。排水口に垂らしたり、ディフューザーやルームスプレーにしたりして早めに使い切ります。

 
出典:天然生活