里山や町中に生える身近な野草
アカザ。若葉の赤紫色が鮮やかできれいです。シロザは若葉と葉の裏が白い。どちらも食用になります。
★アカザの若葉の赤紫色(シロザの若葉と葉裏の白)を洗い落とさずに食べて日光に当たると痒みなどがおきる場合(光感作用)があるのでよく洗って茹でてから利用します。
- 日当たりの良い空き地や道端に生えています。
- 春先〜夏の葉、秋の種子が食べられます。
- 味はホウレン草のような感じです。
アカザは私には幼い頃の思い出が一杯の野草で、おかずにするために、夏になると祖母によく摘みに行かされました。
そして、茎を抜かず、葉を茎の下方から摘み種も食べられること、虫刺されに葉を揉んで汁をつけると治まること、滋養があり夏に食べるとよいこと、育って枯れた後の茎は軽くて丈夫なので、通りがかりの人のために杖を作って門に立てかけておくことなどを教わりました。
子どもの頃は何気なく祖母の言うことを聞いていましたが、薬草などの本を読むと、祖母に聞いたのと同じことが書かれてあり、経験からの知恵に改めて感心しました。
— 食べ方 —
おひたし:葉をよく水洗いし、熱湯でさっと茹でて水洗いし、水気を絞って食べやすく刻み、しょう油、かつお節で調味する。
※ゴマ和え、白和えにしても美味しいです。
種の佃煮:種をしごき取って水洗いし、さっと茹でて水切りし、鍋にしょう油、砂糖、だし汁と共に入れ、汁気がなくなるまで煮る。
☆プチプチとした食感で美味です。
道端などに普通に見られるありふれた存在でしたが、私の家の近くでは見ることはなくなりました。
ほかの所ではどうなんでしょうか…。
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