桃栗3年柿8年というように、桃は植えて3年ほどで実をつけます。もしもこれから桃を食べようとしているなら、ぜひ食べた後の種から桃を育ててみませんか?
これまでの人生で、どれだけ桃を食べてきましたか? 木からもぎ取った思い出もあるかもしれません。けれど、種から育てたことは? もし、これが実現したら、ガーデニング経験の有無を問わず、おもしろいプロジェクトになるはず。子供も楽しんでくれますよ。
リンゴをはじめ多くの果樹は、種から育てた場合、元の木と同じ品種の実を収穫することができないので、接ぎ木で繁殖させる必要があります。例えば、お好みのリンゴの品種を選んで、種を植えてみてください。できるのは、野生リンゴだけです。けれど、桃(それから、その親戚のネクタリンとアンズも)は、期待を裏切りません。最近桃を食べたばかりなら、お手元に種があるのでは?
桃を種から育てるには、いくつか重要なステップをこなす必要があります。 種を土に埋めて水をやればOK、という訳ではないのです。もっとも重要なのは、低温処理。つまり、発芽のために冬の間、屋外の環境にさらす必要があるということ。(冬に十分気温が下がらない地域にお住まいの場合は、冷蔵庫に入れるという手段もあります。)
おすすめは、地元の農家やファーマーズマーケットで買う桃です。というのも、近隣の地域で育った桃なら、自宅の庭でも冬を越せる可能性が高いから。
秋の終わりに、殻ごと直接、あるいは、それを鉢植えの状態にしたものを土に埋めてください(なかの種が凍ってしまうのを防ぐため)。寒冷な地域の場合、殻から種を取り出したり、冷蔵庫で低温処理をする必要はありません。地面に種を植えたら、乾燥を感じた時に水やりをしましょう。
品種や環境にもよりますが、桃の木は、種を植えてから3〜4年で収穫できるようになります。とはいえ、保証はありません。もっと早いかもしれないし、遅い可能性もあるのです。(同時にいくつか育ててみたくなりましたか?)