出典:スイーツモール
柑橘好きなら一度は耳にしたことがあるであろう「せとか」。清見、アンコール、マーコットという3種類の柑橘の血を引く、まさに柑橘界のサラブレッドです。濃厚な甘さとジューシーな果汁、とろけるような食感は、まさに「柑橘の大トロ」と呼ぶにふさわしい極上の味わい。この記事では、そんな「せとか」の旬の時期や、より美味しく味わうための情報をお届けします。贈答品としても喜ばれる高級柑橘「せとか」の魅力をたっぷり堪能しましょう。
せとかは、清見、アンコール、マーコットを掛け合わせたタンゴール類に属する柑橘です。温州みかんに似た外見を持ちますが、皮が薄く、果肉はとろけるように柔らかく、果汁が豊富です。濃厚な甘みと少ない酸味が特徴で、「柑橘の大トロ」とも呼ばれ、幅広い世代に人気があります。
せとかの旬は1月から4月にかけてで、特に3月頃に出荷のピークを迎えます。栽培方法によって収穫時期が異なり、1~2月はハウス栽培、3月以降は露地栽培のものが旬となります。ハウス栽培のものは1月下旬から2月上旬に収穫されます。
せとかの生産量1位は愛媛県で、流通量の約7割を占めます。愛媛県は温暖で雨の少ない気候が柑橘栽培に適しており、せとかの他にも清見や不知火など様々な柑橘類が生産されています。2位は和歌山県、3位は佐賀県です。和歌山県は水はけの良い土地と温暖な気候を生かしてフルーツ栽培が盛んです。佐賀県はせとかの姉妹品種である「麗紅」の生産が日本一です。
表面にツヤがあり、なめらかなものがおすすめです。ヘタがまだ青いものが新鮮です。手に取った際にずっしりと重みを感じるものが、果汁をたっぷり含んでいて美味しいです。
せとかは手で皮を剥くことができますが、皮が薄いため剥きにくいと感じる方もいます。手で剥く場合は、ヘタを下にして半分に割り、さらに半分にして4等分にすると剥きやすくなります。また、果物ナイフで切る場合は、まずせとかを半分に切り、くし形にカットすると食べやすくなります。スマイルカットもおすすめです。
せとかの皮は一般的に剥いて食べることが多いですが、加工すれば食べることも可能です。ジャムやマーマレードにすると美味しく食べられます。農薬が気になる場合は、よく洗ってから使用しましょう。
せとかはそのまま食べても美味しいですが、味が濃いため、ジャムやゼリー、ジュースなどの加工品にしても美味しく楽しめます。手軽にできるジュースの作り方は、せとかをカットしてミキサーにかけるだけでお好みで蜂蜜やレモン汁を加えると濃厚な味わいのジュースが楽しめます。