“顔より大きい”伝統野菜 「ていざなす」収穫

長野県天龍村で栽培されている米ナス系の巨大なナス

  天龍村特産で県が信州の伝統野菜に認定している「ていざなす」が収穫期を迎えた。夫婦で約200株を栽培する遠山直代さん(63)の畑では22日、顔より大きく育ったナスがずらりと実っていた。表面に傷がないか確かめながら、出荷規格に合う重さ450~650グラムの15本を選んで収穫し、村内の集荷場へ運んだ。

 粉末状にした竹や落ち葉を肥料にして育てており、「水と肥料と愛情をたっぷりあげることが大事」と夫の善治さん(69)。今年は豊作といい、直代さんは「軟らかくみずみずしいのが魅力。焼きナスが一番おいしい」と話した。

 生産者組合の板倉貴樹組合長(49)によると、大きいもので長さ30センチ、重さ1キロになる。かつて林業従事者が山に入る際に持っていき、休憩時にたき火で焼いてみそを塗って食べ、水分と塩分を補給した。大きいものが好まれ、今の形につながったという。

 現在は村内の農家17軒が栽培。11月上旬までに約1万2千本を県内の直売所や東京の豊洲市場などに出荷する予定だ。

 
出典:信濃毎日新聞