雑草と生ごみで作る「ラザニア式コンポスト」の作り方

畑に使える立派な堆肥(たいひ)になります
— 雑草と生ごみはなぜ相性が良いのか —

 堆肥作りで失敗しないためには、まずは「分解しやすいもの」と「分解しにくいもの」の2つを組み合わせることが大事になります。
分解しやすいものとは、例えば野菜クズや残飯などの生ごみや鶏ふん、おから、米ぬかなどの水分が多く栄養価の高い有機物のことです。これらは微生物にとって非常に魅力的なエサなので、すぐに分解が始まります。
 一方で分解しにくいものとは、雑草や枯れ草、落ち葉など、繊維質が多く炭素の割合が高い有機物のことを指します。

 分解しやすいものだけで堆肥を作ろうとすると、水分量が多すぎて腐敗したり、虫がわいたりしやすくなります。逆に分解しにくいものだけだと、堆肥として使えるようになるまで時間がかかりすぎたり、栄養価の低い堆肥しかできません。そのため両方を程よく合わせることで、腐敗しにくくかつ栄養価の高い堆肥を作れます。
 雑草は厳密にいうと種類によって分解のしやすさは異なりますが、基本的には分解しにくいものが多いので、生ごみと組み合わせることで、バランスが取れて失敗しにくくなります。

ラザニア式コンポストの特徴

 ラザニア式コンポストとは材料を層状に重ねるだけで堆肥を作る方法です。この方式の最大の特徴はかき混ぜなくていいということです。
 通常、堆肥を作るときは全体を定期的にかき混ぜることで、堆肥の中に空気を送り込んで腐敗することを防ぎます。しかしこの工程がなかなか面倒で、特に堆肥が重たくなってくると、全体をかき混ぜるのも一苦労です。ついほったらかしにしていると下の方が腐敗してしまいがちです。

 ラザニア式コンポストでは、意図的に分解しにくい粗めの材料を層状に重ねていくことで、自然に空気の通り道ができるため、切り返し作業が不要になるというものです。かき混ぜる工程が必要なくなるので、手入れが簡単ですし、失敗も少なくなります。
 ただし、通常の堆肥の作り方に比べると、分解しにくい材料を多めに入れることになるため、堆肥が完成するまでの時間がかかりやすいのが欠点となります。

ラザニア式コンポストの作り方
— 材 料 —

 コンポストの入れ物としては、基本的には木枠をおすすめしています。地面に山積みするやり方でもできますが、周囲の雑草に覆われたり、動物に荒らされたりするのであまりおすすめしません。「堆肥枠」と検索するとベニヤ板を使った簡単な作成方法がいろんなところで紹介されています。

 材料として用意するのは、分解しにくい素材としての雑草、もしくは落ち葉、稲わらなどです。雑草は枯れていない生の状態でも大丈夫です。

— 手 順 —

 材料を木枠の中に10〜15センチくらいの厚さになるように敷き詰め、そこに毎日出る生ごみを入れていきます。畑で出る野菜残渣(ざんさ)などももちろん入れていって構いません。
 生ごみの量は分解しにくい材料に対して体積比で4〜5分の1くらいになるようにします。ある程度溜まってきたら、またその上に分解しにくい素材を10〜15センチくらい積み重ねて、またそこに生ごみを入れていくという繰り返しです。

 層状にするのが面倒な場合は、最初にとにかくたくさん分解しにくい素材をまとめて入れておいて、その中に生ごみを混ぜ込む形でも構いません。ただし、この場合はある程度中に混ぜ込んでいく必要があります。
 雨ざらしでも可能ですが、極力雨が入らないようにした方が分解は安定しますし、カラスやネズミなどの侵入も防げるので、木の板やブルーシートなどを被せておくのがおすすめです。

分解能力を上げたい時はどうする?

 雑草の種の発芽能力を抑制したり、病原菌や寄生虫の殺菌したりするためには、堆肥の温度を上げて分解能力を上げます。
 余ったご飯などの炭水化物を意識的に入れたり、米ぬかなどを振りかけておくと温度が上がりやすくなります。また、中に雨が入らないようにしつつ、足で踏んで圧縮しておくのも効果的です。

 
出典:マイナビ農業