庭でモモを育てる

出典: GREEN ROCKET

桃は実がつくまで2~4年程度

「桃栗三年柿八年」と言われるように、栗は実がつくまでに最低3年程度はかかります。
鉢植えの場合は少し早くなる場合がありますが、おおよそこのくらいです。

子供の成長を見るように、気長に見守ってあげてください。

市場にあまり出回らない希少な果樹。ネクタリンとは?

ネクタリンという果物をご存知でしょうか?

ネクタリンは、バラ科モモ属の木になる果実で桃の一種になります。
桃の表面には毛が生えていますが、ネクタリンの表面はつるつるとしています。

桃と同じく甘みの強い果肉ですが、ほどよい酸味がアクセントとなっており桃とはまた違った味わいの果実です。

栽培面積が桃のおよそ20%と少なく、あまり市場に出回らない希少な果樹です。

そんな希少なネクタリン。
育て方は桃と全く同じなので、家庭菜園でも育てることができます。

桃の栽培に慣れたらネクタリンにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

桃の植えつけ(12月~2月ごろ)

桃の植え付けは休眠期の11月~2月の間に行うのがベストです。

まず鉢底に鉢底石を入れ、土を鉢の半分程度入れます。そこ苗を根を広げながら入れ、さらに上から土をいれます。
この時、接ぎ木の部分(木根元のこぶ状にプクッと膨らんだ部分)を土に埋めてしまわないように、地上に出して植えるよう注意します。

次に、苗の主幹を半分から1/3を残して、思い切って切り詰めます。
こうすることで春以降に勢いのよい枝を伸ばすことができます。

最後に水をたっぷりやれば植え付けは終了です。

露地植えの場合は、植え付けの1か月前くらいに直径70cm、深さ50cm程度の穴を掘り、堆肥、石灰、有機肥料を適量混ぜ、埋め戻します。

1か月後、苗木を根を広げながら浅めに植えつけ、鉢植えと同じように主枝を切り詰めたっぷりと水をやれば完成です。

桃の摘果(5月ごろ)

桃は、人の手で果実を減らさないとたくさんなりすぎて、小さな甘みの少ない実ばかりできてしまいます。

葉25~30枚あたり1果残すように摘果しましょう。

ハサミで切るか、手でもいでもOK。

上向きについた実は風などで落下しやすいので、下向きの実を優先して残すようにしましょう。

桃の収穫(6月~9月ごろ)

桃は完熟直前に甘みが増すので、完熟した実を収穫するようにします。

袋を外し、しっかりと色づいている実だけを収穫します。

やさしく包み込むように支え、上にクイッと持ち上げると収穫することができます。

桃農家さんからのアドバイス

桃は作業も少ないですし、品種を選べば放っておいても実がなる栽培の簡単な果樹です。

しかし桃は特に病害虫に弱いので、病害虫の防除が最大の難点と言えるでしょう。

家庭菜園だと農家さんのように毎週のように農薬を撒くのは大変です。
なので、最低限必要な病気の防除を教えてもらいました。

害虫に関しては、一つの薬剤で複数の種類の害虫に効くものも多いので、全てを揃える必要はありません。

2~3種類の薬剤をローテーションさせるようにして使うと効果的に薬剤散布することができます。

あくまで一例ですのでこれで完璧というわけではないですが、立派な桃を収穫するため、参考にしてチャレンジしてみてください。