オリーブの種をまく

出典:山田オリーブ園

オリーブの種を蒔いて世界でただ1つだけの
品種のオリーブを育ててみよう!
もしオリーブの実が手に入ったらタネを蒔いてみてください。

世界で、ただ1つだけのオリーブの芽が出て、実が沢山生れば、自分の名前を付けた新しい品種のオリーブをこの世界に残すことができます。

沢山実がつかなくても構いません。オリーブの盆栽に仕立てることもできます。

うちのオリーブは有機栽培で育てているので除草剤を使いません。摘み残した実が地面に落ちて、春には色んなところからオリーブの芽が出ます。

オリーブは基本的に、ほとんど自家受粉しません。違う品種の花粉がめしべに飛んできて受粉し全く新しい品種のタネができます。

つまり、ミッションの木になっている実から芽が出た子どもはミッションではありません。人間にクローンがいないように、世界に1つだけの遺伝子を持ったオリジナルのオリーブということになります。

種から発芽させるカンタンな方法

オリーブの実が手に入ったときに、その辺の地面に適当に蒔くだけです。

蒔くというよりスイカのタネを庭にプッと吐き出すくらいの感覚でポイと蒔いておくだけ。

果肉はついていてもついていなくても、尖った部分はペンチで切らなくても、季節はいつでも、庭がなければプチトマトか何かが植わっているプランターのそのへんにもでも、ポイと蒔いておくだけ。

何もしません。

ただし何もしないので蒔いたら忘れてしまいます。

蒔いてすぐに次の春に芽が出ることもあるし、何年か経って秋に芽が出てくることもあるし、そのへんは適当です。

でも、うまくいけば、ポイと捨てたオリーブの種からかわいい双葉の芽が出てきます。

芽が出たらラッキーくらいの気持ちが大切です。

植物のタネというのは、条件が合えば勝手に芽が出るように神様が作っています。余計なことはせずに、ある日、庭の片隅に生えてきたオリーブの木を見つけて驚きましょう。

うまく芽が出たら

芽が出たら、そこからは少し手間を掛けましょう。

芽が出た場所が日当たりがよくオリーブにとっての環境が良好で、そのまま大きな木になっても問題にならないようでしたら、そのままそこで育ててください。

オリーブの木は実生であっても、個体によってはどんどん大きくなります。大きくならない木もありますが。

しかし、大きくなってからの移植は大変です。小さい苗木のうちに、根をできるだけ傷つけないように、そっと抜いて、オリーブを植えれる場所、もしくは鉢植えなどに移し替えてください。

実生のオリーブの特徴

これは実生のオリーブです。実生は世界に一つのオリジナルなので、1本1本全く違った個性を持っています。この木などは春になると黄色い花をような葉を付けます。でもオリーブ。

しかし、実生のオリーブは似た特徴もあります。

それは原種帰りする個体が多いということ。

オリーブが人の手で栽培される何千年も昔、北アフリカなど地中海沿岸一帯に自生していた野生のオリーブに近い形状に、ほとんどが戻ります。

つまり、地中海あたりに生えていた野生のオリーブが、突然、日本のベランダに生えてくるようなことが起きます。

野生のオリーブと人間が守り育ててきた果樹のオリーブの最大の違いは、野生のオリーブは、あまり実をつけないということ。

実生のオリーブは実をつけるように
なるまで15年以上掛かる?

15年~20年ほど実生のオリーブを育てればオリーブの実が収穫できるという意味に受け取られると間違いです。

写真の木は実生のオリーブで樹齢20年以上です。そして、毎年、ほんの少し実をつけます。小豆島には、同様に何らかの理由でそのまま育てられている実生の木がありますが、ほぼ例外なく実は、ほんの少ししかつけません。

つまり、15年~20年経つと実をつけますが、実の量はほんの少しの場合がほとんです。

うちには、実を沢山つける実生の木が3本あります。世界に1本しかないオリジナルの品種です。

3本は、芽が出てから3年から5年くらいで実をつけるようになりました。つまり、実をつける木はミッションやルッカのような果樹品種と同じように早い時期から沢山の実がつき始めます。

20年しないと実がつかない品種は、もし沢山実がついても、実を収穫するまでに時間が掛かりすぎるので果樹用の品種として栽培されることはないと言えます。

100本植えれば1本くらい。多いのか少ないのか分かりませんが10年やってみての結論です。