健康の古い常識をアップデート

出典:News123

 

2024年1月6日の日本テレビ系列『世界一受けたい授業』で紹介された、「健康の古い常識をアップデート」
を紹介します!

ビタミンC

 1970年ノ―ベル化学賞を受賞されているライナスポーリング博士が、『大量のビタミンCを摂取することで風邪が短く、症状が軽くなる』と発表。
ビタミンCが風邪予防に効くと考えられるようになりましたが、実は、風邪予防に効果がないことが、2013年イギリスで明らかになりました。
 東京大学客員研究員で医師でもある柳澤綾子先生によると『ビタミンCを摂ると少しだけ、風邪を引いた後に、風邪の期間が短くなるという報告があるのですけれど、予防や(症状を)軽くするといったことにはどうも意味がないという研究結果が出ています。
 これまでは風邪にはビタミンCでしたが、現在では風邪予防にはガムにアップデートされています。
 ガムには、なぜ、風邪予防効果があるのか、順天堂大学の小林博之先生の研究によるとガムは噛んでいる間「IgA」というウイルスの侵入を防ぐ抗体を含む唾液の分泌を促進し喉を保湿できます。
 冬場は特に乾燥していて、ウイルスが空気中に飛びやすく、まん延しやすいのですが、ガムをかむことで出た唾液がウイルスの侵入を防ぐ役割を果たしてくれます。
 飴やタブレットなどでも喉を保湿することはできますが、ガムは咀嚼することで唾液を常に出し続けることができるという点で有効です。
他にも、うがいができない、外出時などの予防にもオススメです。

ひじきに鉄分はほぼない

 これまでは、貧血には鉄分が多いひじきが有効と言われてきましたが、現在では、ひじきには鉄分がほとんど
ないことが判明!
 2015年文部科学省は、ひじき100gに含まれる鉄分が、65年前に比べおよそ1/9に減少していると発表。
ひじきのミネラルや食物繊維は昔と変わらず豊富なのですが、栄養素として計測されていた鉄分は、実は工場でひじきを作る際、茹でる工程で使う鉄鍋から溶け出した鉄分をひじきが吸収していることが分かりました。
 現在では、手入れが簡単で、衛生的なステンレス鍋が普及した為、国内産ひじきの鉄分の減少につながっていました。
不足しがちな鉄分を補うため、寒いこの時期にオススメなのが、アサリを使った豆乳クラムチャウダーで、アサリは、肉や魚の赤身に多く含まれるヘム鉄と野菜などに多く含まれる非ヘム鉄の両方を効率よく取ることができ、さらに牛乳の代わりに、鉄分の含まれた豆乳を使うことで、貧血予防の効果がアップします。

1日30品目食べるは間違い?

 健康にいいとされていた、1日30品目食べることは間違いでした。
1985年に厚生労働省が、『1日30品目を目標とすれば、自然に必要な栄養素をバランスよく取ることができる』と、食生活の指針に記載し、一般家庭にも浸透。
これまでは、健康にいい食事の取り方は、「1日30品目食べる」でしたが、現在では、1日30品目食べると肥満の原因になると言われています。
 2018年アメリカ心臓協会で発表された報告では、1日に多くの品目を食べようとすれば、そう摂取カロリーが増え、肥満の引き金になる可能性が判明、厚生労働省も現在では、健康的な食事の指針は、1日30品目ではなく、主菜、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物の5項目をバランスよく食べるに改定しています。
厚生労働省のホームページにある食事バランスガイドには、何をどれだけ食べたらいいかが、数値化されているので、健康的な食事の目安になります。

就寝前の牛乳やヨーグルトは睡眠障害を招く!?

 昔から「眠れないときはホットミルク」という習慣や、翌日の便通にいいだろうと思って、寝る前に牛乳やヨーグルトをとっている人もいるだろう。しかし、年を重ねてくると、こうした「通説」による弊害が出てくるケースもあるという。中高年になると、若い頃に比べ胃腸の働きが弱りはじめているため、寝る前の飲食は胃腸に負担がかかり、それがストレスとなって眠りに影響を及ぼしたり、牛乳もヨーグルトも水分なので夜中にトイレに行きたくなる可能性も高まってしまう。    そのため、たとえ乳製品であっても就寝前の飲食はすすめられないというのだ。

筋力低下を防ぐには、たんぱく質ファーストの食生活を

 60歳を過ぎた皆さんは「野菜ファースト」をやめて、肉や魚、卵、大豆・大豆製品から食べる、「たんぱく質ファースト」に切り替えましょう。それから野菜、最後にごはんという順序で、バランス良く召し上がることをおすすめします。

認知症リスクを抑える食生活とは?

 高血糖を防ぐには炭水化物の量を減らすことが肝心だ。つまり、糖尿病を防ぐ食生活が認知症も防ぐ食生活になるというわけだ。加えて、調理の際に意図的に食材を大きく切り、よく噛んで食べることも血糖値の上昇を防ぐ効果があるという。また、肉、こんにゃく、いか、たこ、ゴボウ、れんこん、大根、玄米など、同様の効果が期待できる食材についても紹介されているので参考にしたい。