日本で食べられる山菜は約350種類あるといわれていますが、実際においしく食べられている山菜は80~100種類ほどです。
日本では「春は苦みを盛れ」といわれることから、昔からワラビやフキノトウ、タラの芽、ゼンマイなどが食べられています。
山菜にはポリフェノールが含まれており、これが山菜独特の苦味成分の正体です。
ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、活性酵素を抑えて細胞の若返りを促したり、ストレス改善の効果が期待できます。
山菜には種類によってさまざまな栄養があります。
- フキノトウには食物繊維、ビタミンE、ビタミンK、葉酸が多く含まれています。
- さらにフキノドリという香りを出す成分は消化液を出す働きがあり、胃腸を整えて消化を助けます。
- フキノトウは、苦みが強いため、てんぷらで食べるとよいでしょう。
- 油で揚げると苦みが和らぎます。
- 香りがよいので、細かく刻んでパスタやスープに使ってもおいしいです。
- ウドには体内の毒素を排出するアスパラギン酸が含まれており、疲労回復が期待できます。
- また、むくみ解消になるカリウムや、腸の働きを助ける食物繊維も多いです。
- 山菜の中でもそれほど苦みは強くありません。
- 行者にんにくは栄養価が高く、疲労回復や滋養強壮などの効果があります。
- とくに、免疫力を高めて血行促進させるうえ、強い殺菌作用をもつアリシンが豊富です。
- 醤油漬けにしたり、炒め物にするとよいでしょう。
【山菜を食べるときの注意事項】
フキノトウにはピロリジジンアルカロイド類という天然毒、ワラビにはプタキロサイドという天然毒が含まれているので、しっかりとあく抜きをしてから安全においしく山菜を食べるようにしましょう。
また、食中毒とカリウムの摂りすぎにも注意が必要です。
《知らない野草、山菜は採らない、食べない!》
例年春先から初夏にかけて、食べても安全な山菜と間違え、有毒な植物を食べてしまう食中毒が多いです。
とくに高齢者の方が誤って食べてしまうケースが多く報告されています。
《腎機能が低下している人は注意》
腎機能が低下している人はカリウムの摂りすぎに注意が必要です。
カリウムには体液の浸透圧調整や筋肉の収縮、ナトリウムの排出などの働きがあります。
腎機能が低下していると余分なカリウムを体外に排出できずに蓄積します。
血中のカリウム濃度が高くなると不整脈を発症するリスクが高まるため、糖尿病などで腎機能が低下している人はカリウムを多く含む山菜の摂取を控えましょう。
【まとめ】
山菜はそれぞれ豊富な栄養が含まれており、さまざまな健康効果が期待できます。
季節の旬な山菜を取り入れて、健康的な生活を送りましょう。
食べたことのない山菜に挑戦したい場合は、有毒な植物を食べてしまわないよう事前にしっかり調べてくださいね。
出典:高橋医院

