出典:季節の花
日本では「防風」の代用品として「浜防風」が漢方処方中に配合されます。
ハマボウフウ(浜ぼうふう)は海岸の砂地にごぼうを細くしたような長い根を地中深くに伸ばし、地表に這うように葉を広げます。 茎の部分は赤紫色をしており、葉には厚みと表面に艶があり、縁が小さくギザギザした感じで縁取られたような感じになっています。 噛むとセリ科特有の清清しい風味が口に広がります。
- 海岸沿いに咲く。
- 葉っぱは、つやつや。
- 新芽の部分は、刺身のつまになる。
- 花は白い半球状で密生する。
浜辺では水分がすぐ乾いてしまうので、根は地上部の10倍くらい長く地下まで伸ばしている。これで地下の水を吸い上げる。
また、根が深くはびこることで浜辺の砂が風で飛び散るのを防ぐことから「浜防風」の名がついた。砂丘を風から防ぐ。
- 薬効 解熱、発汗、神経痛
- 薬用部位 全草
- 生薬名 「浜防風(はまぼうふう)」
- 薬効 消化促進
- 薬用部位 新芽
ハマボウフウの葉の砂地に斜めに刃物を差し込むと、根の部分を残し茎と葉を採取出来ます。 海岸の砂浜に緑色の葉だけが現れ、茎はまだ砂の中に埋もれている時が柔らかくて美味しいハマボウフウが採れるんです。 ハマボウフウは5月上旬から中旬まで、海岸の砂浜と草地が接する場所に自生しています。