ミズ

 

ミズ、ウワバミソウ
分 類 山 菜
分 布 沖縄を除く日本全国
春から秋(5~10月)
日当たりの悪いジメジメした所
採り方 茎は根を残すように折り取る
秋はムカゴ
食べ方 おひたし、ミズたたき、即席漬け、汁の実、煮付け、油炒め、卵とじ、和え物
増やし方 株分け,ムカゴ

 
出典:水の郷あきた

— 山では最も重宝する山菜の代表格・ミズ(ウワバミソウ) —

 渓流沿いや水の滴る崖、滝の近く、水の流れるジメジメした所に群生する。特に日当たりの悪い深い谷で、清冽なしぶきを浴びるようなところでは、よく伸びた太いミズが採れる。春から秋(5~10月)まで、約半年間にわたって美味しく食べられるだけに、山では最も重宝する山菜である。

 クセもなく、どんな調理にも合う。だから実用的には「山菜の王様」である。根元の色によって、アオミズ、アカミズと区別しているが、粘りのあるアカミズの方が美味しい。

 秋口になると、茎と葉の付け根に小さな丸いムカゴ状の実がつく。秋田では「ミズのコブコ」と呼んでいる。カモシカは、ミズのコブだけを選り分けて食べるくらいで、人間にとっても大変美味い。先端についているミズのコブだけを摘み取り、葉の部分は捨てる。

 栄養価が高く、ビタミンB1、B2、Cやミネラルが多く含まれ、かぜ、がん予防、抗酸化作用、解毒作用があるとされている。