ヤマブドウ

分 類
果 樹
分 布
北海道、本州、四国
採り方
若芽、果実は球形で秋に熟し黒紫色になる
食べ方
若芽は天ぷら
生食、ジャム、ジュース、シロップ漬けなど
増やし方
種、挿し木、接ぎ木、取り木


出典:山のきぶどう

 今では数多くの品種があるぶどうですが、その多くはヨーロッパやアメリカがルーツ。山ぶどうは甲州と並んで日本に二つしかない在来種、つまり日本の風土が生んだ「ジャパンオリジナル」のぶどうなのです。

 山ぶどうは一般的なぶどう品種に比べ1粒が8ミリ程度ととても小さいのが特徴。一方種は大きく、一粒からほんのわずかな果汁しか採れません。実がなるまで6年もかかり(普通のぶどうの3倍)、しかも樹には雄雌があるため果実を生らせるのにも苦労します。今では栽培されるようになった山ぶどうですが、その果実はとても希少性が高いものです。

 山ぶどうは野生種ゆえに、その果実は酸味と渋味がとても強く生食には向きません。しかし古くからその薬効は広く知られ、薬代わりに用いられてきた歴史があります。

 ぶどうは元々ポリフェノールの多い果実ですが、山ぶどうには何とぶどうの8倍のポリフェノールが含まれています。中でも強い抗酸化力でアンチエイジング効果を期待できるプロシアニジン量が多いのが特徴。さらに鉄分、カルシウム、カリウムもぶどうの3~7倍と、山ぶどうの小さな実の中には私たちの身体に欠かせない栄養分がギュッと詰まっています。


ヤマブドウ

ヤマブドウ