分 類
薬 草
分 布
北海道南部、本州、四国、九州、小笠原諸島
採り方
地下茎含め全草活用
食べ方
天ぷら、ドクダミ茶、内服薬、外用薬
増やし方
種、地下茎
出典:naro
主な生育場所
日陰や半日陰の路傍や田畑の畦畔,畑,樹園地,休耕田,庭先,林縁,林床,そして水路沿いなどに生育する。やや湿りがちな環境に多い。また,わざわざ栽植する場合もあり,人家近くによく見かける。
特 徴
白い根茎が長く伸び,しばしば群生する多年草。全体無毛で,独特の臭気がある。茎は紅紫色。葉は暗い緑色で,ハート型で先がとがる。5~7月ごろ,茎の先に花穂をつける。4枚の白花弁のように見えるのは,葉が変化した総苞(そうほう)で,実際の花は淡緑色の円柱形であり,小花が集まった集合花である。
農業との関係
樹園地や畑地にも生え,根茎が長く伸びて繁殖力も旺盛なので,ときに害草として扱われることもある。一度,繁茂すると根絶することは難しい。一方,ドクダミの臭気には害虫の忌避効果もあるとされ,茎葉をマルチとして利用したり,全草の煮汁を土壌に撒くと線虫などに効果があるという。
人との関わり合い
ドクダミは古くから知られている民間薬で,アレルギー性鼻炎,喘息(ゼンソク),腎臓病,膀胱炎,胃腸虚弱,腹痛,便秘,下痢止め,高血圧,神経痛,打ち身,皮膚病,水虫,あせも,湿疹,吹き出物,化膿止め,火傷(やけど,解毒、洗眼,駆虫,風邪予防などに効果があるとされる。これらの薬効のため,天日で干したものを煎じたドクダミ茶としてもよく利用される。また,若い芽のテンプラのほか,茹でた後に水で晒し味噌とミリンで和えたり,地下茎も茹でて酢味噌で和えて食べる。