イチゴの育て方

出典:dinos

イチゴ栽培と聞くと、ちょっとハードルが高いと思う方もいるかもしれません。でも少しのコツさえ覚えれば、甘くて美味しいイチゴの収穫も夢ではありません。春と秋に園芸店にたくさんのイチゴ苗が並びます。一年に一度実のなる一季なりイチゴと、条件が揃えば一年中花が咲き、実のなる四季なりイチゴがあります。

イチゴは基本的に冷涼な気候を好見ます。寒さにはかなり強い植物です。適度な日当たり、そして水はけがよく、肥沃な土壌を好みます。また実がなるためには受粉が必要で、風や虫の助けが必要です。ベランダなどあまり虫の来ないような所では、人工授粉をオススメします。

苗選びは重要

苗選びはとても重要です。まず葉や茎が変色していたり、虫にかじられておらず、病気のないもの。葉や茎がしっかり太く、つやつやして色の濃いもの。そして茎の根元に成長点のあるクラウンという根茎が付いています。これがしっかりキレイなものを選びましょう。

植え付け方法
  • 培養土もしくはイチゴ専用の用土を用意します。
  • 鉢底石や鉢底ネットは使用する鉢によって用意します。土流れがないようであば、用土のみで大丈夫です。
  • 培養土は大抵肥料が入っているので、初期はそのままで大丈夫です。ないようであれば緩効性肥料を混ぜます。
  • 鉢に土を入れ、苗を植えつけます。この時クラウンが全部土に隠れないよう気をつけます。また、根はあまり崩さずに植えますが、ガチガチに回っているようであれば少しほぐしてから植えます。
  • 鉢底から流れるくらい、たっぷりと水をやります。
水やりについて

乾いたらたっぷりが基本です。あげるときは鉢底から出るくらいを目安位にあげます。また葉や実にあまり水がかからないよう注意して水をあげます。

子株の繁殖方法

6月あたりから伸びるランナーを育て、子株を作ります。それが翌春の収穫株になります。
 
 

  • 小さなポリポットに土を入れ、そこに芽が着地するようUピンで固定します。
  • さらにそこから次のランナーが伸び出してくるので、同じようにして子株を取ります。
  • 根が張ってきたら、ランナーを切ります。(7〜8月頃)
  • 1番最初に出た子株より、2〜3番目の子株を翌春の収穫用にポットのまま育てます。(1番目の子株は親株の病気を受け継いでいたり、生育が不安定のため使わない方が良いとされています。)
  • 秋になったら鉢や地面に植えつけます。
数年ごとに新しい株を

イチゴ苗は数年すると劣化して病気に弱くなったり、実付きも悪くなるので、数年ごとに新しい株に更新するのがオススメです。その場合、連作障害といい、元あった場所にまたイチゴを植えると病気になりやすかったり、うまく育たない事があるので、土をそっくり新しくするなど工夫します。

四季なりイチゴ

タキイネット

四季なりイチゴは、春から秋まで収穫できる品種で、「夏イチゴ」などとも呼ばれます。秋に植えると5〜10月まで、春に植えると7〜10月まで継続して収穫が楽しめます。以前は一季なりイチゴよりも味が劣るなどと言われていましたが、品種改良が進んだ結果、かなり美味しい品種が出てきています。肥料は3月頃成長が始まったらあげ、その後も継続的に追肥をあげるようにします。

イチゴの育て方・まとめ

実はもちろんですが、お花も白やピンク、赤があり、花を見るだけでも十分楽しめます。そしてイチゴは品種によって、甘さや酸味のバランスが違うので、いくつか育てて味比べしても楽しいですね。もしくは、いちご狩りに行った時に色々な品種の味比べをして、あらかじめ好きな品種を知っておくと、より好みの品種を育てる事ができるかも知れません。購入品では味わえない、完熟したイチゴの甘みをぜ体験してみてください。