ブナの育て方

出典:苗木部 白神山地を守る会 白神山地BC 

ブナはその雄大で美しい姿から森の女王と言われ,
ブナの林に風が通り抜けるとき,「ブーン」という音がすることから,「ブーンと鳴る木」→「ブナの木」がその名の由来です。

ブナの花は5月頃開花しますが、4~5年に1回ほどしか咲かないので、とても貴重です。
ブナの実はトゲのある殻に包まれていて、味はクルミに似ています。
若木はいわゆる「陰樹」で、日照が多すぎるところよりも半日陰程度の場所を好んでのんびりと育ちます。成木になると日向を好むようになります。

—– ブナの育て方 —–

まずはブナの稚樹を見つけよう

少し登るだけで、シラカバやダケカンバからブナの森へと植生が変化していきます。足元にはいろいろな木々が芽吹いていますが、何度か訪れている参加者は目ざとくブナを発見していました。苗の掘り採りをするのは、ブナの森の縁の部分。植林に適した膝丈くらいまでの大きさの稚樹を見つけ出し、根を切らないようにスコップを入れていきます。母樹である大きな木の周りには、高さ2〜3メートルに生長した若いブナが密集し、ちょっと足元が見えにくい。「どれがブナ?」と目を凝らしていた初参加者たちも、すぐに見分けられるようになり、どんどんペースアップして行きます。日当たりのよい牧草地には食べごろのワラビがたくさん生えていて、途中からワラビ採りに夢中になる子どもたちもいました。(引用:森のライフスタイル)

出典:
森の父さん花鳥風穴

植え方・用土

12月~3月が植え付け適期。ただし土が凍るような寒い時期は避けます。
葉っぱが出て根が動き出してから植え付けや植え替えをすると、生育不良を起こすので注意してください。
用土は、水はけのよいものであれば土質は選びません。鉢植えの場合、市販されている一般的な培養土を使います。
ブナは苗のうちは暑さに弱く、夏に枯れ込んでしまいやすいです。2年以内の苗は鉢植えにして、直射日光の当たらない半日陰で管理します。

剪定方法

剪定は落葉時期の冬にします。枯れた枝を落とし、変な方向にのびた枝を落とし、形を整えます。枝分かれしたところで切りましょう。
ノコギリじゃないと切れないような太い枝をバッサリと切ると、そこから腐りやすいので気をつけてください。

そして、2001年の春から鰺ヶ沢町の大然部落と一ツ森部落に通い、白神山地を守る会の事務所を構え、この赤石川上流部の伐採された広葉樹とブナの森を共々に復元再生する活動を展開しようとしている。そのために、国有林の地主である森林管理署鰺ヶ沢事務所に何度も足を運び、緩衝地帯の外側の国有林に植林する活動を提案した。また同時に、赤石川流域の内水面漁協組合にも話をし、漁協関係者にも賛成をしてもらった。

こうして私たちは、何度も山に入り、植林地を探し、ようやく、2001年に植林地を特定し、森林管理署鰺ヶ沢事務所から約3ha(津軽沢林道の奥山)を植林地として使用しても良いという承諾を得た。