オオアマドコロの種芋繁殖

 

 今年の春に移植したオオアマドコロも、実をつけてたくさんの種を落としたが、種から芽がでて食べられるようになるには、最低でも数年かかる。
また山菜として利用するために芽を摘んでしまうと、もとの大きさに育って次に食べられるようになるのは、3年目の春まで待たなくては株を維持できない。
 更に根を利用するためには人工的な育成が不可欠で、根を切り分けて種芋による促成繁殖を試してみようと思う。
 春に移植したオオアマドコロの芋を掘ると、移植によるストレスのためか既に4本の冬芽ができていた。
写真をみても解るように7年生以上のオオアマドコロにとって、複数の芽ができることは初めてのことで、通常、一つの芋からたくさんの芽を出すことはまれである。

 掘った芋には細い根がたくさん付いていたが、春に芽がでたあとで新しい根がでるので、古い根は必要ないので切り取ってしまう。
芽をいためないように、一節ごとにできるだけ手で芋を折って、病害虫の予防のため切口に木灰をつけて、芋の表面に付いた土が乾くまで、風通しのいい日陰で干す。
 芋に付いた土が白くなったら、芋の上部が地下5cmくらいの深さになるように植える。自生のものは芋が露出していることもあり、越冬時に凍らない深さであれば、浅植えの方が春に芽が早く出るようだ。

 この試験栽培の目的は、種芋による繁殖の方が、実生より早く収穫可能なオオアマドコロを育成することができることを確認することで、一節ごとに切り分けた芋から何年生程度の芽がでるかで評価できると思う。
【参照先不明】

 

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