山ノ内町佐野の休耕地を利用し、タラの芽やコシアブラを栽培している「ほなみ村」(篠原敦代表・16人)が、観光と農業のタイアップに向け取り組みの幅を広げようとしている。活動の舞台は、オリンピック道路から見える上佐野の山手の畑で、山菜狩り客でにぎわう光景を思い浮かべ、張り切っている。
佐野の「ほなみ村」・収穫体験も企画
組織が発足したのは4年前。以前はリンゴ栽培が盛んだった一帯も、高齢化や担い手不足、農産物価格の低迷で、ここ5、6年の間に耕作されなくなった畑が目立ちはじめた。このため、休耕地解消の目的もあり、3年前から南部浄水場付近の遊休農地で、山菜の栽培をスタートさせた。
昨年までの耕作面積は、タラの芽とコシアブラの合わせて40アール。思うように根付かないコシアブラの一方で、タラの木は根張りが良く、200本以上が植えられている。
昨年収穫できたタラの芽は、「ほなみ村」ブランドで道の駅やまのうちで販売し、大人気に。今春は、地権者の理解が得られたことで、耕作面積を2ヘクタール増やし2.4ヘクタールに広げた。
ほなみ村のメンバーは、穂波地区の有志。リンゴ農家が多く、ノウハウを持ち合わせていることから、コシアブラなどはワイ性にするなど、収穫体験しやすいよう工夫したい考え。現地からは、手前に湯田中渋温泉郷、その向こうには高社山がそびえ、眺めも見事だ。
今月初旬にも会合を開き、今年の取り組みを決める方針。篠原さんは「薬草をはじめ、木島平村で成功しているヤーコンにも挑戦したい」と意欲的だ。

タラの芽が植えられた畑と篠原さん
【参照先不明】
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