今日の作業


マルメロの苗木養成 マルメロの苗木養成は、一般に挿し木または接ぎ木によっている。栽培品種自体が比較的発根しやすいため、挿し木法が最も簡便ではあるが、根が浅く、乾燥の害を受けやすいこともあって、マルメロの実生またはカリンを台木とする接ぎ木繁殖の方が、栽培的に有利とされている。
 実生台木及び挿し木苗の育成は他の果樹に準じて行う。穂木が不足し、挿し木では必要本数が確保できない場合には、リンゴまたはナシの実生に接ぎ木し、新梢の伸長に伴い盛土(最終盛土量を20cmとする)すると、秋には大量の根をもった苗木ができあがる。リンゴにマルメロを接いでも活着率は80%以上で、新梢の伸長も旺盛である。接ぎ木は1芽接ぎでよく、少量の穂木で多数の苗木が養成できる。
 なお、実用的なマルメロの接ぎ木苗の育成は、マルメロの実生台またはカリンの実生台を用いて接ぎ木を行うのがよい。長野県ではカリンの実生を台木とする苗木の育成を奨励しているが、これは比較的結実の開始が早く、マルメロを台木とする場合に比べ深根性で栽培上安全であることによる。

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *