出典:いそべ糖尿病内科
『朝の果物は金、昼は銀、夜は銅』
果物には果糖や食物繊維が含まれており、血糖を比較的上げにくいことが知られており、糖尿病の食事療法でも適量摂取が勧められています。とくにブルーベリー・ぶどう・りんごを食べると糖尿病の発生リスクが低下するという報告があるそうです。
1日に適量の果物を食べている人は、あまり果物を食べない人に比べ、2型糖尿病を発症するリスクが低いことが海外の研究で明らかになりました。果物を適量食べている人は、インスリン分泌を節約できることが示されました。
果物や緑黄色野菜には多く含まれるビタミンA(βカロテン)やビタミンC、カリウムなどのミネラル、フラボノイドが多く含まれます。これらには抗酸化作用があり、動脈硬化を予防する効果があると考えられています。また、認知機能の低下を抑える効果もあるそうです。
ただし、果糖を摂り過ぎると、血中の中性脂肪(トリグリセライド)や体重の増加をまねく恐れがあるので、果物の食べ過ぎには注意が必要です。特に夕食後の果物の食べ過ぎは内臓脂肪の蓄積に影響が大きいように感じています。果物は活動できる日中(朝食後、昼食後)での適量摂取をおすすめしています。
果物好きな方への5つの提案です。
- 買いすぎない。みかんはネット袋入りのものがおすすめです(箱買いは避けましょう)
- 小さめのものを選びましょう。
- 頂き物は、ご近所や職場へおすそわけ。
- 夕食後ではなく、朝や日中に食べるのがすすめです。
- 食物繊維を多く含む果物を選びましょう。
旬のおいしい果物を、適量摂取して皆さんの生活にビタミンと潤いをプラスしてくださいね。