このマタタビを扱うことになったきっかけは、お客さんの中に学校の先生がいて、あるとき福島県田村郡船引町に一生の仕事として障害者と暮らす介護施設を作り、現金収入のひとつとして東京で売れないかと、彼から相談をされて、マタタビが送られてきたことからはじまったという。
このマタタビ。夏に梅の花に似たかわいらしい白い花をつけ、とてもいい香りがする。果実は、8月から9月、長楕円形の先がとがった形をした青い実がなるのだが、中に、マタタビバエというムシがつぼみに産卵をして、それが実になるとユリネを小さくしたような扁平の実がなる。これを、虫えい(エイという字は、「?」(ヤマイダレ)+「嬰」(エイ))と呼び、果実酒にして、体を温める効用ありとして珍重される。虫えいのマタタビの果実を、漢方では「木天蓼」(もくてんりょう)という。
この虫えいもののマタタビ果実が多く含まれるものを、福島の施設のボランティアや利用者たちが里山に分け入って採取して送ってくるのだという。
取材のあと、巣鴨にいったついでに店先をのぞいたら、その虫えいのマタタビが売られていたので、写真で記録をと思い撮ったので、ここに載せておくことにしよう。
〔写真入る―準備中〕
田村さんからいただいた、[マタタビ酒の作り方]のメモは次の通り。
マタタビ酒の作り方
○材料=またたび 500g
蜂蜜 1カップ
ホワイトリカー 1.8リットル
○作り方=マタタビを手早に洗い、ザルにあけて水を切り、よく乾かす・容器にマタタビ、蜂蜜、ホワイトリカーを入れ、冷所にてねかす。6ヶ月以上たった方が飲みやすくなる。
○効能=マタタビには、大脳を刺激させる成分があり、また強心剤の効能もある。疲労回復によく、体を温め腰痛や痛風、精神安定などに効く。
【参照先不明】
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