食べられる植物:アザミ類

 

img_0917.jpg(キク科アザミ属の多年草)
 アザミの仲間は種類が多く、日本では30種類ほどがそれぞれ○○アザミと呼ばれて生育しています。地域的に限定される種もありますが、北海道北部を除いて全国的に生育しているといってよいでしょう。多くが草原、林縁、沢沿いなど明るい場所を好みます。春咲きのアザミはノアザミとキツネアザミだけで、他はすべて夏から秋にかけて咲きます。
 またたいていのアザミは何らかの形で食べることができ、たとえば地上部は恐ろしく硬くて鋭いトゲをもったフジアザミですら、その根をキンピラや漬け物にして食べるほどです。信州のおやきには色々な野菜が具となっていますが、茎や葉を使ったアザミのおやきはその上品な苦味で常に人気メニューの上位を占めております。

● 食べる部位
 若芽・若い茎先・根

● 採取時期
 若芽は4~5月(花期はノアザミとキツネアザミのみ5~6月。他は8~10月)

● 食べ方
 一般的なノアザミ、モリアザミ、オニアザミ、ナンブアザミ、サワアザミは主に若芽を天ぷらで食べたり、さっとゆがいて炒め物とする。モリアザミやフジアザミの根などは、しょう油漬けやときに味噌漬けとして食べるが、市販品はヤマゴボウと銘打って売られている。
 本物のヤマゴボウはアザミとは似ても似つかない白い総状花を6~9月に咲かせる大形の多年草で、根が太いのでヤマゴボウと名づけられたが、この根はかなり毒性が強いといわれている。薬草学者が折にふれて警鐘を鳴らしているが、どういうわけか、この根を食べてえらいことになった人の話は聞いたことがない。

【参照先不明】

 

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *