今日の種採り


自生枝物の増殖方法[背景・ねらい]
自生枝物のツルウメモドキ、ノイバラは生け花などの花材として近年需要が高まっている。しかし、これら自生枝物は種苗の確保が難しいため栽培事例は少なく、多くは山採りをして出荷されている。このため、今後産地の育成強化には効率的な増殖技術の開発が必要である。そこで挿し木による自生枝物の増殖方法を確立する。

[成果の内容・特徴]
1. ツルウメモドキは挿し木方法として密閉挿しが適しており、その際には挿し床に含水率の低い山砂を用いることにより、適量発根の割合が高くなる(表1および表2)。
2. ノイバラはミスト挿しが最も適しており、挿し床の種類にかかわらず、良く発根する。密閉挿しの場合は、挿し床に含水率の高い鹿沼土とピートモスを混合した用土を用いることにより、適量発根の割合が高くなる(表1および表2)。
3. ツルウメモドキでは、挿し木部位に枝の中央部分を用いることで適量発根の割合が高くなり、ノイバラでは、挿し木部位に枝の先端部分を用いることで適量発根の割合が高くなる(表3)。

[成果の活用面・留意点]
1. 挿し木用土は、山砂および鹿沼土とピートモス混合用土と同等の含水率の用土が使用可能である。
2. 挿し木時期を7月とすると新梢が伸長する時期で挿し穂が得やすく、成苗となる頃が定植適期と重なるため、効率良くほ場展開できる。
3. ツルウメモドキにおいては、従来、根伏せによる増殖が一般的であったが、挿し木繁殖によって、より簡易で効率的に増殖可能となった。
4. ツルウメモドキは雄雌異株である。市場性があるのは実のなる雌株であるので、増殖の際は雌株を選ぶようにする。

ツルウメモドキ実生
果肉をとったものと果肉をつけたまま蒔いたのですが、果肉をとったものの方が、果肉をつけたままのものより早く発芽しました。

出そろったころ、果肉をつけたままのものは遅れて発芽してきました。

ところが、果肉をとったものは、本葉が開く前に次々と枯れていき、残ったのは、果肉をつけたまま蒔いて芽が出たものばかりになりました。

果肉がついた実は果肉を取って蒔くのが基本ですが、結果はどうでもいいってことでしょうかね。
参照先不明

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