行者ニンニク 種から栽培

出典:ニンニク栽培.com

行者ニンニクは、山菜としてとても人気があります。けれど、自分で栽培するとなると、少しハードルが高い気がします。

確かに、栽培環境や管理を間違えると、うまく育たないことが多いので、初心者には難しいかもしれません。

けれどその分、育ってきた時の喜びは大きいものです。

難しいとされる行者ニンニク栽培愛好家も、少なくありません。

苗から栽培していると、やってみたくなるのが、種からの栽培です。

行者ニンニクを種から栽培するには、どのようにすれば良いのでしょうか。

種から栽培する手順

行者ニンニクを種から育てる場合の手順です。

  • 種を入手する
  • 種を播く
  • 地上に芽が出たら育てる
  • 3年目に移植する
  • 成株になったら収穫する

作業自体はそれほど多くありませんが、行者ニンニクは育つまでに時間がかかる植物です。

地上に芽が出てくるまでにも1年ほどかかるので、諦めない心が条件となります。

種を播く時期

行者ニンニクの種を実際に播くのは、採種した直後か、前処理をした後すぐです。
時期としては7月下旬~9月上旬になります。

採種した種をそのまま播く場合は、乾燥しないうちに育苗箱などに播きます。
前処理を行う場合、状態によって前処理に10日~30日ほどかかるので、その後に播くことになります。

種を播く場所

種から育てるのであれば、直播きよりも育苗箱などに播くのがお勧めです。
発泡スチロール製の箱などがあれば、それで構いません。

発泡スチロール製であれば、過度な乾燥を防ぎやすいのでお勧めです。
もし準備できない場合は、鉢やプランターでも構いません。

覆土の厚さ

行者ニンニクは、暗所でやや湿った場所の方が、発芽率が高くなります。
また、水やりの時に種が流れてしまわないためにも、覆土はきちんとし、なおかつ鎮圧をしておきます。

覆土の厚さは、だいたい2cmくらいが目安です。
あまり深くすると、地上に葉が出にくくなるので、2cmを越えないように注意します。

種を播いた翌年、葉が1枚だけ地上に伸びてきます。
その年は葉が1枚伸びるだけで、また夏になると地上部が枯れて休眠します。

次のシーズンになると、葉数が1枚~2枚になりますが、それ以上は増えません。
ただ、地下の鱗茎は生長を続けているため、初年度に比べると大きく育っているはずです。