健康山ぶどうを育て続ける職人

出典:ふるさと21

 

岩手県 下田澤山ぶどう園

岩手県の九戸村で山ぶどうの栽培を行っている下田澤さん。
昭和56年に地域で一番最初に山ぶどうの栽培をはじめましたが、実が付くまでの約4年間は夢と不安が絡み合った大変な4年間だったそうです。 それから月日を重ね、研究と探求を続けた結果、10年目以降からは甘い実を付ける木を選別し、おいしさに拘った山ブドウ栽培を目指して来ました。
それと同時に、除草剤・化学肥料を使わず、ワインを作る際も酸化防止剤を使わない健康と安全に拘った品を作り続けています。

— 山ぶどう・山ぶどう果汁について —

山ぶどうは一般的なぶどうに比べ、ポリフェノールとビタミンB6が約3倍、カルシウムが4倍、鉄分が5倍、リンゴ酸が5.5倍と栄養価がとても高く、酸味も甘みも強いという特徴を持っています。
縄文時代からワインやジュースにして飲まれていたそうですが、疲労回復、滋養強壮、美容効果も高いと言われています。
生の山ぶどうは糖度が14度をこえる物も出るため、生食でご賞味頂ける他、お菓子作りや絞って果汁としてご利用頂けます。

下田澤さん自慢の山ぶどう果汁「森の貴婦人」は、山ぶどうを一粒一粒丁寧にもぎ取り、栄養分を壊さないように低音殺菌で処理したこだわりの果汁です。
健康の為に飲んで頂いたり、ソース・健康ジュースなど、使い方は様々です。

 

天然!山ぶどう!

山ぶどうは、古事記にもその名が記されてる程昔から人々に愛されてきた、由緒ある山の恵みです。

今では、数多くの品種があるぶどうですが、その多くはヨーロッパやアメリカがルーツ。

山ぶどうは甲州と並んで、日本に二つしかない在来種、基本的に日本だけに分布しますが、中でも北海道から本州の山間地に多く、晩秋には月の輪熊やヒグマが山ぶどうを食べて冬眠に入ると言われ、古来より滋養あふれる果実として知られてきました。

実がなるまで6年もかかり(普通のぶどうの3倍)、雄の木、雌の木があり、雌の木が実をつけますが山葡萄の木を見つけても、ほとんどの木には実をつけていることはありません。

実も手の届かない高い場所が多く素手で採取できることも少ないことから一般には、実を採取することが困難です。
実も小さく、房もボリュームがなく、一粒からほんのわずかな果汁しか採れません。

収穫量が少ない事から、山に自生する山ぶどうは、大変希少なものになっています。
生食のほか、ジャム、ジュース、シロップ漬け実を乾燥させ、ドライフルーツ(干し山葡萄)など甘酸っぱくて、美味しく、文句なしの極上品です。
出典:えぞ散歩