秋に植えるおすすめの野菜10選

出典:Garden Story

 

秋の家庭菜園はメリットいっぱい

 秋からスタートできる野菜は、バラエティーに富んでいます。ここでは、ビギナーでも育てやすい、おすすめの野菜をピックアップ。管理のポイントは。

— 大根 —

直根性で移植を嫌うため、種まきからスタートします。春まきと秋まきができますが、ビギナーには秋まきが育てやすくて味もよいのでおすすめです。秋まきの場合、8月下旬〜9月上旬が適期で、間引きながら育成し、10月下旬〜12月頃に収穫します。

まだ虫が活動している時期なので、種まき直後は不織布をべたがけし、成長してきたら支柱を立てて防虫ネットを張った「トンネル栽培」にするのがおすすめです。

— ハクサイ —

鍋の具材には欠かせない、冬の定番野菜の一つです。9割以上は水分ですが、カルシウムや亜鉛、ビタミンCなどの栄養素がバランスよく含まれています。ハクサイは連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。

— ほうれん草 —

ほうれん草は栽培期間が短く、種まきから育成します。春まき・夏まき・秋まきができますが、ビギナーには管理がしやすく味のよい、秋まきがおすすめです。

一般家庭の場合、一気に収穫しても食べきれないことがあるので、1週間ずつずらしながら少量ずつタネを播く「ずらし播き」がおすすめです。プランターでも簡単に栽培できます。

— ブロッコリー —

ブロッコリーは、花蕾(からい)という開花前のつぼみを食べる野菜で、花菜類に分類されますが、花菜類は葉菜類に含まれています。ブロッコリーは花苗店で苗を購入してスタートするのが手軽です。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。

収穫が遅れると食感が悪くなるので、つぼみが締まった状態のうちに切り取りましょう。

— キャベツ —

キャベツは花苗店で苗を購入してスタートするのが手軽です。本葉が5〜6枚ついた、がっしりと締まった苗を選びましょう。連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。

結球した球を押さえてみて、かたく締まっていたら収穫。地際に包丁をさし入れて、切り取ります。

— シュンギク —

シュンギクは冷涼な気候を好み、生育適温は15〜20℃で、トンネル栽培で越冬できます。春まきと秋まきができますが、ビギナーには管理がしやすい秋まきがおすすめです。

草丈が約20cmになったら収穫します。抜き取って収穫してもかまいませんが、一般家庭では「摘み取り収穫」がおすすめ。茎の途中で摘み取って、節から出る脇芽を伸ばすことを繰り返すと、次々と脇芽が出て長く収穫できます。

— カブ —

直根性の野菜で移植を嫌うため、種まきからスタートします。春まきと秋まきができますが、ビギナーには管理のしやすい秋まきがおすすめ。

カブは連作障害が発生しやすいので、2年間はアブラナ科の植物を植えていない場所で育てましょう。

幼苗のうちはまだ虫が活動している時期なので、支柱に防虫ネットを張った「トンネル栽培」にすると安心です。小カブ種で直径5cm、大カブ種で直径10cmくらいに育ったら、抜き取って収穫します。プランターでの栽培も可能です。

— タマネギ —

タマネギは種まきから育苗まで2カ月ほどの期間が必要なので、花苗店で苗を購入してスタートするのが手軽です。細すぎず、太すぎず、茎の直径7〜8mmの苗を選ぶのがポイント。

葉が8割ほど倒れてきたら、抜き取って収穫。畑に並べてしばらく乾燥させたのち、4〜5個ずつ葉を束ねて紐で縛り、軒下などに吊しておくと、長期保存ができます。

— イチゴ —

イチゴの栽培は、花苗店で苗を購入してスタートします。

植え付けの適期は10月中旬〜11月中旬頃で、収穫は翌年の4月下旬〜6月上旬頃です。

イチゴの株元の膨らんだ部分を「クラウン」といい、クラウンには成長点があるので、これを埋めないように浅植えにするのがポイントです。

花が咲いたら、筆などで花の中央をなでて人工授粉をしましょう。ヘタの部分まで赤くなったら収穫。イチゴは夏頃から盛んにランナー(ほふく茎)を伸ばし、成長点を持った子株がつくられます。2節目以降の子株をとって増やすこともできますよ!
出典:GardenStory