マイナーな山菜を求めて山歩き

出典:Crop of Life

 

ウコギ

 一度に沢山の葉を付け、自分が知っているあるお寺では庭先で生やしておき、精進料理のようなものに利用していたのを見た事があります。

 ウコギ科の山菜は全般的にとても香りが良いです。このウコギもコシアブラ同様とても香りが良く、一度に沢山採集できるので炊き込みご飯のようにして食べる事が多いです。

 逆に天ぷらのような料理は、葉っぱがバラバラになりやすいので向いていないです。

探し方や特徴

 山奥のような所では見かけた事はありません。どちらかと言うと山の入り口付近で見かける事が多いです。藪が切れて開けた場所の境目辺りで見つける事が殆どです。他にも海辺の防風林で見かけた事もあります。

 特徴はコシアブラのような五枚葉と香りです。木になると言うよりは、ツルっぽい伸び方をしますが、大きくなると結構立派な木になります。採集の際は三つ飛ばしくらいの間隔で摘んでいきます。取りすぎると木が枯れてしまうので注意です。

ニワトコ

 一度目が慣れると『こんなに沢山あるのか!』と、思うくらいそこら中に生えている山菜です。葉を揉むと何やら濃厚で独特な香りがします。

 自分が住んでいる地域ではこれを積極的に食べている話は聞いた事がありません。アクがかなり強く、一度に食べる量を2、3個程度にしておかないと腹を下すそうです^^;。

探し方や特徴

 先程のウコギ同様藪の切れた所に多いのですが、結構な山奥でも見かける事が多いです。麓から奥地まで満遍なく生えています。藪の中からツルを伸ばしている事もあります。新芽はアシタバにも似ています。

 新芽が出て早々にブロッコリーのような実が付きます。ツルがどこまでも伸びるように増えていきます。他の地域は分かりませんが、自分の住んでいる所では摘む事が無いので沢山見つけます。

トリアシショウマ

 見た目が鶏の足のようだからトリアシと呼ばれているようです。何となくヘンテコな見た目の植物で、よく分からないと『コレほんとに食べられるの?』と疑問に思ってしまうかも知れません。実際自分も食べるようになったのはここ10年くらいで、昔から食べていたという訳ではありませんでした。

 こういうマイナー山菜を知っていると採集に出かけた時に、品目を一品増やして食卓を豊かにできますね。

探し方や特徴

 コチラはそれなりに山奥へ行かないと見つかりません。ウコギやニワトコがある程度平地でも見つかる事があるのに対して、ちゃんと山の中に入らないと出ていません。出る所では一度に沢山出ますが、旬の状態が一日くらいしかキープされないです。水流の近い急斜面でよく見かけます。

 新緑の季節に赤い…というか茶色いのですぐに見分けがつきます。あと、毛だらけです。味は…そんなにしないですw。漢方と言うか、生薬のように利用されていたそうです。

ヤマブキショウマ

 先のトリアシショウマと同じような所で同じように群生します。こちらの方が新緑の時期に鮮やかで山菜って感じがしますね。写真はちょっと枝が開いていますが、本当はもっと小さい開く前の物が良いです。アスパラっぽい味がします。コチラもかつては生薬のように使われていたようです。

探し方や特徴

 トリアシショウマが見つかればこれも簡単に見つかります。大体となりとかに生えている事が多いですが、地域が変わると(新潟以外とか)もう少し出方が変わるかも知れません。斜面で束になって出ている事が多いです。

 緑と赤のコントラストが効いたカラーリングをしています。食べ頃の新芽はアスパラっぽい形をしています。毛は生えていないです。

その他、ノカンゾウ・ネマガリタケ・サンショウ

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