北国ならではの「寒じめほうれん草」

出典:まつの

 

北国ならではの魅力がギュッ!と
詰まった「寒じめほうれん草」

 2月の青森は、まだまだ雪深く厳しい寒さが続いています。そんな真冬の寒さや雪を利用して作られている、青森ならではの冬野菜が強い甘みが特徴の「寒じめほうれん草」

糖度は8~10度とフルーツトマトに匹敵する甘さ。その甘さの秘密は東北農業試験場で開発された「寒じめ」という植物の生体反応を利用した栽培技術にあります。

もともとほうれん草は鉄分・葉酸・ミネラル・カロテン・ビタミンが豊富ですが、寒じめするとビタミンCにおいては、通常のほうれん草の3倍多くなるといわれています。

 自然の冷蔵庫のような寒さの中で、90~120日間かけてじっくり生産される。これが北海道・東北の零下を利用した、冬季限定の「寒じめほうれん草」なのです。最近は、温暖な地域で短期間に生産できる、ちぢみほうれん草も多く出回っていますが、寒じめほうれん草とは別ものです。

青森では、JAのほか、弘前市近郊や青森市内の生産者さんが栽培しています。

寒じめほうれん草は、昨年の9月30日に種を播き、間もなく糖度8度超えを確認したら、200gに袋詰めされ、十和田おいらせミネラル野菜TOM-VEGEとして出荷されます。12月から3月上旬まで販売されます。

 いただいたほうれん草でグラタンを作りました。根元から茎にかけてが特に甘いので捨てずに、よく洗って使いましょう。鉄分やカルシウムはビタミンCやタンパク質を含む食材と一緒に摂ることで、吸収力が高まり貧血予防効果が期待できます。

また、抗酸化作用のあるカロテンは、がん予防や美容効果が期待されていますから、相性のいい油と一緒に摂りましょう。