柿の健康効果

参照:柿の健康効果


 柿から高純度に抽出した柿タンニン(柿渋)を口腔内に投与することで新型コロナウイルス感染症の重症化予防および感染伝播を抑制できることを動物モデルで実証した。


 柿果実から抽出した柿タンニン(柿渋)と柿葉パウダーを動物から摘出した血管に直接添加することで、強力な血管弛緩作用と血管収縮抑制作用がみられることを実証しました。


 干し柿の効能には、高血圧予防もあります。 干し柿に豊富なカリウムは、余計な塩分(ナトリウム)と水分を体外に排出する効果があり、高血圧予防に効果がある栄養素です。 WHOのガイドラインでも、生活習慣病の予防のために、カリウムを少なくとも1日3510mg以上摂取することが推奨されています。

 柿にはβ-カロテンも豊富に含まれています。 β-カロテンは、ビタミンCと同じく強い抗酸化作用を持つ成分で、ビタミンCと同時に摂取することで相乗作用が起こり、アンチエイジングや肌荒れを防ぐ効果など美容効果が期待出来ます。

 柿には不溶性食物繊維が豊富に含まれています。 不溶性食物繊維は「大腸の水分を吸収して便を増やす」「ぜんどう運動を促進させ便の排出をサポートする」などの効果があるため、便秘解消につながります。

 柿は甘味が強いですが、特有の渋み成分も含まれています。 シブオールといって、タンニンの一種です。 アルコールの有害な作用を抑える働きが期待でき、二日酔いの予防に役立ちます。 水分・カリウムも含まれており、これもアルコール排出に効果があります。

 柿の主な栄養素の一つに「ビタミンC」が挙げられます。
ビタミンCにはシワ・シミ・ニキビ・肌荒れの改善効果や美肌・美白・アンチエイジング効果など実に様々な美容効果が期待できる、優秀な栄養素です。

 柿も加熱すると、リラックス効果のあるGABAや、血流促進の働きのあるシトルリンなどが増えることがわかっています。 さらに、リンゴの皮には、果肉部分の約4倍のポリフェノールが含まれています。 柿の皮には、β-カロテンやビタミンCがたっぷり。 どの成分も抗酸化作用があり、風邪予防効果も期待できます。

 柿ポリフェノールとその構成成分であるエピガロカテキン(EGC)がアセトアルデヒドを吸着し、DNA損傷を抑制することを発見しました。これらの結果は、飲酒の際に柿ポリフェノールを摂取することで、飲酒による発がんのリスクや酒酔いを防げる可能性を示しています。

  • 下痢や腹痛をおこす
  • 便秘をおこす
  • 体が冷える
  • 柿胃石ができるおそれ

 柿は食物繊維が豊富で、適量であれば便秘対策に役立ちますが、食べ過ぎると便秘や下痢につながるおそれが。また、柿は体を冷やす食べ物といわれ、冷えやすい人は注意が必要です。

柿の成分が胃酸と混ざってかたまりを作る「柿胃石」ができる人は、柿を毎日2個以上食べていることが多いようです。一日に2個以上食べることは避けましょう。柿は適量なら健康維持に役立つため、一日1個を目安に食べてくださいね。