ブルーベリー養液栽培システム

出典:AGRI JOURNAL

 

ブルーベリーバッグカルチャーシステム

 世界初のブルーベリー養液栽培「バッグカルチャーシステム」の導入で、ブルーベリー栽培は驚くほど易しくなる。スプレーマム農家からブルーベリー農家へ転身し、悠々自適なブルーベリーライフを送る素敵なご夫婦。

バッグカルチャーシステム導入

「システムが自動的に施肥や灌水などを行うのが、『バッグカルチャーシステム』の特徴の一つです。水やりと施肥が全自動のため、労力があまりかからず管理が楽な点に大きな魅力を感じました。また、システムを導入してから2年程度でブルーベリーができるので、早期収穫で設備資金の短期回収ができると思いました」。

 加藤さんは、その後すぐにオーシャン貿易と契約を結び、「バッグカルチャーシステム」を導入。2年後の2017年には、優れた食味のブルーベリーが十分に採れるようになったため、IRAGOブルーベリーをオープンした。また、これとほぼ同時にキッチンカーを用意し、栽培の閑散期にブルーベリーの加工品を販売しはじめた。

栽培開始から収穫までの期間を大幅に短縮

 『ブルーベリーバッグカルチャーシステム』は、水と電気と土地があれば、日本中のどこでも、ブルーベリー栽培ができる画期的なシステム。20数年前、オーシャン貿易株式会社にて特殊な人工培地とブルーベリーの専用肥料を開発。これを機に、農業未経験者でもブルーベリーを栽培可能になったという。
 従来、ブルーベリーを植えつけてから収穫するまで4~5年かかっていたが、「ブルーベリーバッグカルチャーシステム」は収穫までの期間を最短1年半までに短縮できることが最大の特徴。そのため栽培の初期費用の早期回収が期待できる。
 ブルーベリーには多様な品種があり、それぞれ味わいなどが異なり、違いも楽しめるのが魅力のようだ。複数の品種を食べ比べ、甘みと酸味のバランスの違いを楽しんだり、500円玉ほどの極大果実を頬張ったりするのも、ブルーベリー栽培の醍醐味といえるという。