世界に誇るブランドフルーツ『青森りんご』

出典:acure

 

りんごの生産量日本一! なぜ青森県のりんごはおいしいの?

 いま、海外で日本のフルーツが大人気になっていることはご存じでしょうか。中でも「青森りんご」のブランド力は高く、台湾を中心に、贈答用フルーツとして人気を博しているのだとか。
 今回から全3回にわたってお届けする「りんご通信」では、青森県の津軽地域にあるりんご農園や加工場を訪問。世界に誇る日本のりんごがどのようにつくられているのか。

 さて、日本一のりんごの産地として名を馳せる青森県ですが、そもそもなぜ青森のりんごはおいしいのでしょうか? 青森県内農産物の加工・販売を手掛ける「JAアオレン」の小笠原康彦さんが答えてくれました。

 小笠原さん「全国で生産されているりんごの量は約81万トンですが、青森県ではその58%を占める47万トンのりんごが生産されています。日本一の生産量を誇るわけですが、その一番の理由として“気候”が挙げられます。
 一般的に、春先にりんごの花が咲いてから秋口の収穫期までの平均気温が13~21℃ぐらいだと、りんごの栽培や生育に適しているといわれているのですが、夏の時期も比較的涼しい青森県は気候的にとても合っているんですね。昼夜の寒暖差が大きいことも、実の引き締まった、糖度の高いりんごをつくる要因といわれています」

 さらにもうひとつ“りんごの生産量ナンバーワン”を支える秘密が! それは、冬場の気温が氷点下まで下がるということ。収穫を終えて落葉したりんごの木は12月から3月頃まで休眠期間に入るのですが、この期間がないと、春になっても花芽が出ないのだといいます。冬にしっかり冷え込み、夏場も比較的涼しい青森県は、りんごの生育に最適の環境だったんですね。

青森りんごのおいしさが、そのままジュースに!

 桑田さんたち農家さんが大切に育てている青森りんごですが、どんなにりんごづくりの上手な人でも、15%ぐらいは傷がついたり、形の悪いりんごが出てしまったりするそう。こうしたはね出しのりんごは生食用として出回りませんが、味が劣るわけではないので、ジュースやジャムといった加工用に使われます。

 小笠原さん「アキュアの自販機で販売している『青森りんごシリーズ』も、そうした商品のひとつ。2008年に起きた深刻なひょう害がきっかけとなり、シリーズ第1弾が2010年に誕生しました。
 当初は青森りんごのブレンドジュース1アイテムの展開だったのですが、『青森県にはまだまだおいしいりんごがたくさんあるのだから、もっとみなさんに知ってほしい』と、翌年から品種別に飲み比べができるスタイルに変わったんです。青森りんごの香りやコクがそのまま楽しめるストレート果汁100%のりんごジュースですよ」

「シリーズ7」では、青森りんご とまとブレンド、トキ、王林、つがる、ふじ、ジョナブレンドと、味わいのことなる6種類のりんごジュースを展開。今年の秋に発売予定の「シリーズ8」も今から楽しみですね!