山菜採りにはGPS機能付き携帯を

 

 ここ青森県は山菜の宝庫で、毎年春から初夏にかけて、いろんな山菜が採れるし、秋になればキノコ狩りも始まる。我が家でも時折そのおこぼれを頂戴することがあり、タケノコ(ササダケ)、ワラビ、ミズ(ミズナとも呼ばれているが、水菜とは異なる。東北以外あまり知られていないらしい)、タラの芽、マイタケなどを頂くことがある。

ところが、山菜採りのシーズンが始まると、山菜採りに夢中になるがあまり自分の居場所がわからなくなり、行方不明になる人も毎週のように出てくる。最悪の場合、行方不明のまま発見されずじまいだったり、亡くなって発見される人もいる。

僕の知っている限り、知り合いのおじいちゃんが山菜採りで行方不明になり、数日後になって遺体で見つかったことがあったし、うちの近所にある食堂の店主も同じように亡くなった、ということがあった。

まあ、あの頃は携帯電話もなかった時代だったけれど、ここ最近、山菜採り行方不明、の報を見聞きするたび、携帯電話の機能が進化し、GPS搭載の携帯も増えているので、これを上手に活用できる手はないのか、と思うのだ。

子供向け携帯であれば、親がGPS機能を使って子供の現在位置を確認することが出来る、という機能が一つの売り物になっている。

同様の機能を、年配者向けの携帯にも搭載すればいいのに。
この機能を使うか使わないかは、いい大人なんだから自分で判断して貰うとして、最低でも山菜採りに出かける時は、この機能をオンにしておくことを義務づける。そうすれば、万が一行方がわからなくなっても、簡単に捜索することができると思うのだが、携帯電話に搭載しているGPS機能というのは、そういう追跡調査は無理なのだろうか。

ただ一方で、障害もある。
山菜採りというのは死んでも絶対に口を割らないという自分のテリトリー(山菜の採れる場所)を持っていて、その場所を知られることを過度に嫌う。
もう一つは、プライバシーの問題である。プライバシーについて干渉されることを意識する子供はそれほどいないにせよ、大人となると話は別である。
「あら、おじいちゃん山菜採りに行ったまま帰ってこないわね。どこに行ったのかしら」と、GPS機能で検索したら、風俗スポットで反応があった…。
「あらおじいちゃんったら、タケノコ狩りに行くなんていいながら、ご自身のタケノコを…」なんていうのは、笑うに笑えない話である。

まあ、そういう弊害(笑)はともかく、GPS機能を上手に活用すれば、山菜採りの行方不明者が減るような気がするのだが、ひょっとして僕、GPS機能を勘違いしているんだろうか。地震で行方不明になっている人たちも、この機能を上手く使えば早期発見できたのかな。

誰か教えて下さい。
【参照先不明】

 

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