山葵(わさび)

 

118.jpg119.jpg
日本原産の植物で古来から薬味として珍重されてきました。ツーンと鼻から頭に抜ける厳しい辛さに眼が覚めます。 さわやかな薄緑と深山を想わせる香りは、刺し身、そば、寿司など和食には無くてはならない物です。
良くも悪くも揮発性がワサビの特徴で、辛味と香りの本領を発揮するのはすり下ろしてからわずか10分。 そのかわり強烈な辛さも後をひかない。そのいさぎ良さが昔から人々に好かれたのかもしれません。
バブル期には値段が暴騰しましたが、現在は落ち着いています。安いうちに本ワサビをどんどん使いましょう。
最近では欧米でもワサビ・ブームがあり、進歩的な料理人が競ってワサビを料理に取り入れています。

アブラナ科の多年生水生植物です。西洋わさびと区別するために”本わさび”と呼ばれます。 夏涼しく冬温暖な山地の沢に生え、水温が10度から17度の範囲でないと育ちません。 また水質(酸性かアルカリ性か、含まれているミネラルの割合など) などの条件が合わないと生育が悪くなったり病気になったりします。 収穫までに3~4年かかる割に採れる量が極めて少ないので、どうしても貴重品になってします。
本わさびの中でも、品種改良によって畑でも栽培できる品種もあります。 実際には沢沿いの傾斜地や山林の木の下で栽培されている事が多いようです。 成長も早く、18ヶ月で出荷されます。これらは畑わさびと呼ばれています。 (それに対して沢で栽培されているものを沢わさびと呼びます。)

もともと日本の山に自生していた植物です。

通常は根茎を利用しますが、葉、茎などにも同じ辛味成分があります。 茎はわさび漬け、根から分かれて生えているヒゲ根は練ワサビの原料にされます。 3月~4月にだけ出まわる花わさびはワサビの花茎で、天ぷら、お浸しにします。
【参照先不明】

 

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *