プルーンの育て方・栽培

出典:LOVEGREEN

プルーンの育て方

プルーンの果実は楕円形で綺麗な紫色をしています。また表面には白い果粉(ブルーム)がついてマットな質感です。甘酸っぱくなめらかでやわらかい食感に、ドライフルーツのイメージが払拭されます。落葉性の中高木の果樹で春にさくらや梅に似た白い可憐な花を咲かせます。同じ花粉で結実する自家結実性のものと、結実しない自家不結実性のものがあります。日当りと風通しを好み、耐寒性、耐暑性のどちらにも優れていますが、雨に弱い果樹です。またドライフルーツ向きの品種と向かない品種があります。果実の分類としては核果果実です。

プルーンの歴史

プルーンの原産地は長寿の人が多いといわれるコーカサス地方ですが、その後ヨーロッパからアメリカやオセアニアに広がっていきました。日本に初めてプルーンが入ってきたのは明治初期の長野県と東北地方ですが、定着しませんでした。プルーンの栽培は、日本の多雨多湿の気候には合わなかったようです。

昭和45年には水田転作用の作物として本格的に栽培が広がったようです。最初は「ブドウ・スモモ」という名前だったそうですが、色が紫色のブドウに似ていますね。現在では、比較的に雨の少ない、長野県、青森県、北海道でおもに栽培されているようですが、雨よけのハウスの導入で全国的にも広がっているそうです。

プルーンの植え付け

プルーンは地植えと鉢植えで育てることができます。地植えの場合は、日当たりがよく、さらに水はけもいい場所で育ててください。湿気を嫌いますので、通気性のいい場所を選びましょう。

鉢植え栽培の場合も同様です。梅雨の時期は雨に当たらないように軒下に移動させるなど対策も必要です。

プルーンを地植えで栽培している場合は、水やりの必要なく、降雨のみで十分です。真夏の雨が長く降らない時期で土がとても乾燥している場合は水やりをしましょう。

鉢植え栽培の場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。鉢の底から水が流れるくらい与えます。

プルーンの手入れ:剪定

プルーンは耐寒性も耐暑性も優れていて強いため、手入れは特に必要ありません。ただし、生長してくると見栄えが悪くなります。枝が伸び放題だと栄養が分散してしまうため、実のつき具合も悪くなります。

そのためにも、必要であれば適宜剪定を行いましょう。剪定時期は、果実を収穫したあとの12月から2月頃です。伸びすぎた枝や、傷んだ枝などをカットします。大きくなり過ぎた場合は、夏に剪定してコンパクトにしておくと良いでしょう。

プルーン増やし方:種まき・接ぎ木・挿し木

プルーンは、「種まき」のほか「接ぎ木」や「挿し木」でも増やすことが可能です。

— 種まき —

果実を収穫してその種を植えて増やすことも可能ですが、時間がかかります。種を果実から取り出したあとは、湿ったキッチンペーパーでくるんで乾燥させないようにします。冷蔵庫で保管をして、2〜3月に種まきをしてください。

— 接ぎ木 —

接ぎ木は、台木をまず用意してください。台木は高さ5センチくらいでカットしたものがよいです。プルーンの枝をカットして、切り口を台木の切り口につなぎ合わせて固定します。

— 挿し木 —

プルーンの挿し木は、剪定した枝を使用するので問題ありません。枝の切り口を斜めにして水にひたし、持っていれば発根促進剤を塗り、挿し木用の鉢植えに挿しましょう。1ヶ月ほどで根が出ます。

— プルーンの効果・効能 —

 プルーンは栄養豊富で、食物繊維がたっぷりと入っていて、お通じ改善によいとされています。またポリフェノールも豊富です。美味しいだけでなく体にいい果実で、鉄分も多く含まれているため女性にやさしい果実です。

鉄分が豊富なで食べると美味しいプルーン
大きく生長しない植物でお庭でも育てやすい果樹です。

 

出典:Green Snap