外来植物・オニノゲシの茎は山くらげ

出典:野食ハンマープライス
 

山くらげこと「茎レタス」

 オニノゲシは野菜のレタスと同じキク科アキノノゲシ属の雑草で、明治時代に東京で初めて確認された外来植物です。

現在では全国に分布しており、畑の脇や耕作放棄地、河川敷など日当たりのよく肥沃な場所でよく見られます。皇居回りとか、都心にも出ているよね。。

 在来のノゲシ(これも史前帰化植物という説があるけど)と比べると全体的に荒々しく、株がデカく、棘がアザミのように硬いという特徴があります。
今回見つけたものは草丈が1m程度ありましたが、別段大きいというわけではない様子。
茎の太さも、付け根で7~8㎝ほどもあります。これが大群生を作っているもんだから、ものすごい迫力です。

この太い茎を見ていて、ふととある食材のことを思い出しました。

オニノゲシ山くらげ化計画

 オニノゲシは採取後すぐに葉を落とし、茎だけにしておきます。
そうしないとかさばるし、あと棘が刺さって痛いです。

葉の付け根に切れ目を入れて引っ張ると、硬い表皮ごと剥けるのでちょうどいいですね。

全体の皮を剥き、髄だけにします。
といっても中空なので、見た目ほどの量はありませんが、それでも茎が太いからそこそこ可食部があります。

ここで、ちょっと齧ってみましょう。

Oh,予想以上にしっかりした歯ごたえ
セロリ的なものを想像していましたが、キュウリよりもさらにぱりぱりしてます。良いですね、これは期待できそう。

 山くらげは干して保存されるので、いったん干してみます。
細く裂いて、陰干し。

うん、これは山くらげそっくりだ。

ぬるま湯で戻して、5分ほど茹でます。

水気を取って小さく切り、白だしとラー油で簡単に和えれば

 オニノゲシの山くらげ風、完成!
いただきマース

ばっちりだね。
これはもう、ただの山くらげです。
ラー油との相性良すぎでしょこれ。メンマの代わりにしてもいいよね。

味:★★★★☆
価格:★★★★☆

よかった大成功。
アク抜きの必要もなくて、その気になれば生でも食べられる(ちょっと青臭いけど)というのもいいですね。