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Monthly Archives for 2011年 8月
不休眠性ウドの品種登録にむけて
— 1 目 的 —
当センターでは、平成2~9 年度に実施した地域特性品種育成事業において、不休眠性のウド「東津野7 号」を選抜しました。通常のウドは春に一度萌芽し、冬に地上部が枯死した後は休眠しますが、不休眠性ウドは年に数回萌芽します。「東津野7号」は、年に数回の収穫ができることから、有用な山菜としての活用が期待できます。この「東津野7 号」を高知県の特産品として振興することを目的に、栽培試験を行い、農林水産省への品種登録のためのデータ収集を行っています。
— 2 要 旨 —
- 茎挿し法によるウド根株の増殖・養成を検討した。
- 6節程度が伸長した茎を各2節程度となるように切断し、これをポリポットに茎挿したものを根株養成用の苗として用いる。茎挿し時期は2月下旬とする。
- この苗を5月中旬に本圃へ移植することで、1年で株分割と同等の重さの根株を得ることができる。
- 半緑化茎は1本あたり4~5個に分割できる。これらの成苗率は2月下旬からの育苗で平均で6割である。株あたり5本の半緑化茎が得られると仮定した場合の増殖率は10~15倍となる。